
写真:ボーイングが宇宙船を高度14,000フィートから落下させる
写真:ボーイングが宇宙船を高度14,000フィートから落下させる

ボーイング社のCST-100がアリゾナ上空から降下する。(画像提供:ボーイング社)
トッド・ビショップ著

商業宇宙開発競争における新たな画期的な出来事が起きた。ボーイング社は昨日、CST-100宇宙船のパラシュート投下システムの試験に成功し、高度14,000フィートのヘリコプターからカプセルを放出したと発表した。
ボーイング社によると、ネバダ州アラモ近郊のデラマー乾燥湖床で行われたこのテストでは、CST-100の着陸システム全体が使用されており、降下速度を遅くするために3つのパラシュート、着陸時の衝撃を和らげるために6つのエアバッグが使用されたという。
同社は、NASAの商業乗務員開発プログラムの一環として、このカプセルを開発している。このプログラムでは、民間企業がスペースシャトルに代わる国際宇宙ステーションへの最大7人の宇宙飛行士輸送手段の確保を競っている。ボーイングのパートナーであるビゲロー・エアロスペースも、CST-100を自社の宇宙施設への人員輸送に使用する計画だ。
ボーイングは、アトラスVロケットを使用して、2015年から2016年にかけてCST-100の試験飛行を予定通り実施する予定だ。
商業宇宙競争におけるもう一つの競争相手であるスペースXは、近日中に国際宇宙ステーションに宇宙船をドッキングさせる最初の商業企業となる準備を進めている。
また、アマゾンのジェフ・ベゾス氏が創設したブルーオリジンは先週、一連の高速風洞試験に成功し、宇宙船の空気力学の改良に貢献したと発表した。