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シアトルが鉄拳ワールドツアーの公式開催地となり、格闘ゲーム界における地位が向上

シアトルが鉄拳ワールドツアーの公式開催地となり、格闘ゲーム界における地位が向上

トーマス・ワイルド

鉄拳7(バンダイナムコイメージ)

毎年4月になると、世界中から格闘ゲームファンがワシントンD.C.で開催されるノースウエスト・メジャーズに集結します。ストリートファイター、鉄拳、モータルコンバット、マーベルVS. カプコンといったビデオゲームの熱心なプレイヤーたちが、賞金、名声、そして新人からベテランまで幅広い対戦相手と対戦するスリルを求めて競い合います。今年のノースウエスト・メジャーズは、シアトルのダウンタウンにあるゲームワークスで4月27日と28日に開催されます。

今年のノースウェスト・メジャーズは、初めて鉄拳ワールドツアーの公式トーナメントとしても開催されます。ノースウェスト・メジャーズで開催される今年の鉄拳7トーナメントで1位から13位に入ったプレイヤーは、鉄拳ワールドツアーのリーダーボードの公式ランキングに最大150ポイント加算されます。年末には、リーダーボードの順位に基づいて世界上位19名のプレイヤーが、11月にタイのバンコクで開催されるグランドファイナルに招待されます。ワールドツアーによると、この最後のトーナメントの賞金総額は18万5000ドルを超えます。

『鉄拳』のパブリッシャーである日本のバンダイナムコは本日、ワールドツアーの公式サイトで、シアトルが今年のワールドツアーの新規開催都市の一つであることを発表しました。シアトルは、テキサス州アーリントン、カナダのトロント、スウェーデンのマルメ、台湾の台北、ギリシャのアテネ、南アフリカのケープタウン、ドバイ、ペルーのリマと並んで、新たに開催される都市の一つです。いずれの場合でも、プロツアーは独自のイベントを開催するのではなく、ケープタウン・ショーダウンなどの既存のローカルトーナメントを支援しているようです。

鉄拳7はここ数年、シアトルの鉄拳プレイヤーコミュニティの支持を受け、ノースウェスト・メジャーズで人気のゲームとなっています。しかし、プロツアーへのポイント獲得が懸かっているため、今年の大会には世界中から新規プレイヤーが急増する可能性が高いでしょう。

NWMや6月1日にトロントで開催されるElectric Clashなど、新たに開催されるプロツアートーナメントはすべてプロツアーの「チャレンジャー」部門に位置付けられ、1位から13位までの参加者は最終順位決定に向けて最大150ポイントのリーダーボードポイントを獲得できます。(ちなみに、イリノイ州セントチャールズで開催されるCombo Breakerのようなより大規模なイベントは「マスター」トーナメントとみなされ、プレイヤーは最大300ポイントを獲得できます。また、今年ラスベガスで開催されるEvolutionに出場する参加者は最大550ポイントを獲得できます。)

2019 年の Tekken World Tour のスポットのラベル。(出典: TekkenWorldTour.com)

今年のトーナメントに先立ち、鉄拳の大会に参加したいシアトル在住のプレイヤーは、GameWorks 2階で毎週火曜日の夜に開催される定例の集まりや、ワシントン州タコマのSuper Smash Gamesで開催される「 Tekken Thursdays」など、地域で定期的に開催されるイベントに参加できます。今年のNorthwest Majorsへの参加登録に興味のあるプレイヤーは、Smash.ggから登録できます。

鉄拳シリーズは1994年にソニーのPlayStationでデビューし、バンダイとの合併前の数年間、発売元であるナムコの主力タイトルとなりました。コアシリーズの2作目と3作目である鉄拳2』と『鉄拳3 』は、2018年時点で格闘ゲーム史上5位と2位の売上を記録しており、  『鉄拳3』 は初代PlayStationの発売以来4位の売上を記録しています。シリーズ最新作である2017年の 『鉄拳7』は、300万本以上を売り上げています。