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アルファベット傘下の投資会社グーグル・ベンチャーズが、仮想現実スタートアップ企業エンベロップVRに150万ドルを投資

アルファベット傘下の投資会社グーグル・ベンチャーズが、仮想現実スタートアップ企業エンベロップVRに150万ドルを投資

テイラー・ソパー

Envelop VR CEO ボブ・ベリー氏。
Envelop VR CEO ボブ・ベリー氏。

アルファベットの投資部門は、シアトル地域の新しいバーチャルリアリティのスタートアップ企業に賭けているもう一つのトップベンチャー企業として数えられる。

ベルビューに拠点を置くバーチャルリアリティソフトウェア開発会社Envelop VRは本日、先月までGoogle Venturesとして知られていたGV(Googleの親会社はAlphabet)から150万ドルの出資を受けたことを発表しました。この新たな資金により、シアトルに拠点を置くMadrona Venture Groupが主導した550万ドルのシリーズAラウンドが完了し、昨年10月に投資が発表されました。

6月に有力エンジェル投資家グループから200万ドルを調達したEnvelopは、ビデオゲーム業界のベテランでUber EntertainmentのCEOでもあるボブ・ベリー氏が率いる。同社は、タスクベースのアクティビティにおいて、より没入感のあるコンピューティング体験をユーザーに提供するソフトウェアを開発している。同社のターゲットは、仮想環境で作業し、より迅速に問題を解決できる企業顧客(無限モニターや3Dデータ可視化などの機能など)だ。また、自社の顧客に様々な用途で仮想現実技術を活用する機会を提供することも可能だ。

先週ラスベガスの CES で発見された最新の HTC Vive。
先週ラスベガスの CES で発見された HTC Vive の最新開発者エディション。

「新しい商業ビルが完成する前に見学することを想像してみてください」と同社は述べています。「VRを使えば、建設予定地を原寸大で、完全に没入感のある感覚で体験できます。病院の廊下を歩いたり、角部屋のオフィスに座ったり。そして、建設が始まる前に変更を加えて体験できるため、時間と予算を節約できます。」

開発者は Envelop のソフトウェアを使用して、独自の 3D 環境で作業し、コンテンツを作成することもできるため、テスト中に 2D の世界と 3D の世界を切り替える必要がなくなります。

Envelop は、Oculus Rift や HTC Vive などのヘッドセットが今年後半に店頭に並ぶのに合わせて、初のソフトウェア製品である Envelop Virtual Environment (EVE) をリリースする予定です。

「没入型コンピューティングは単なる消費者向け現象ではありません。ビジネスアプリケーションや生産性向上アプリケーションにも大きな恩恵をもたらすでしょう」と、GVのゼネラルパートナーであるジョー・クラウス氏は声明で述べています。「Envelop Virtual Environmentは、企業が自社のアプリケーションをVRに容易に導入できるようにするものです。」

同社による EVE の説明をもう少し詳しく紹介します。

Envelop Virtual Environment(EVE)は、VRヘッドセットを装着したユーザーが3D仮想環境内で通常のコンピューティング作業を実行できるだけでなく、没入型コンピューティングに付随するメリットと機能も強化します。これにより、複数のウィンドウを同時に表示したり、各自の作業環境内でウィンドウを移動・配置したりすることで、生産性を最大限に高め、個々のニーズに最適な環境を構築できます。また、VRコンテンツを開発する開発者は、現在のようにVRヘッドセットと2Dの平面コンピューターモニターを頻繁に切り替える必要がなくなり、VRヘッドセットを装着したまま快適に作業できるようになります。