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マイクロソフトは、Open Invention Network に参加することで、将来の特許戦争から Linux を守ることを誓う

マイクロソフトは、Open Invention Network に参加することで、将来の特許戦争から Linux を守ることを誓う

トム・クレイジット

マイクロソフトCEOのサティア・ナデラ氏がMicrosoft Buildに立ち寄り、談笑する。(GeekWire Photo / Nat Levy)

マイクロソフトは、グーグルのLinuxベースのAndroidモバイルOSに対する特許戦争を何年も繰り広げてきたが、水曜日にオープン発明ネットワークに参加し、参加メンバーに6万件以上の特許をクロスライセンスすることに同意した。

Open Invention Networkは、2005年にIBM、Red Hatをはじめとする企業によって設立された特許プールです。メンバー企業は、Linuxベースのプロジェクトに取り組む企業に対して特許を行使しないことに同意する代わりに、相互に特許をクロスライセンスすることに合意していました。その後、Oracle、Googleをはじめとする数百社が参加し、メンバー企業が非メンバーからの特許攻撃から自らを守るための巨大な特許プールを構築しました。

マイクロソフトがこのグループに参加する決断をしたことは、かつては自社のモバイル戦略よりもAndroidデバイスメーカーからの脅迫で利益を上げていた同社が、オープンソース技術に関しては方針を転換したことを示す新たな兆候だ。

「マイクロソフトがOINに参加するという決定は、一部の人にとっては驚きかもしれません。なぜなら、過去にマイクロソフトとオープンソースコミュニティの間に特許問題をめぐる摩擦があったことは周知の事実だからです」と、マイクロソフトのコーポレートバイスプレジデント兼副法務顧問であるエリック・アンダーセン氏は水曜日のブログ投稿で述べています。「企業としての私たちの進化を見守ってきた方々にとって、これは顧客の声に耳を傾け、Linuxをはじめとするオープンソースプログラムに確固たるコミットメントを掲げる企業にとって、当然の次のステップとして捉えていただければ幸いです。」

マイクロソフトでわずか数年の間に起きた根本的な文化的変化に加え、今回の動きは、iPhone、そして後にAndroidがモバイルコンピュータの台頭を告げた後に発生した、無意味かつ費用のかかる特許争いからクラウドコンピューティングが逃れられる可能性を示唆しています。エンタープライズクラウドコンピューティングはLinuxをはじめとするオープンソース技術に大きく依存しており、オープンソース技術をめぐるいかなる種類の特許紛争も、システムに衝撃波を走らせるでしょう。