
アップルCEOティム・クック氏:高収益は良い製品に伴って生まれる
ブレア・ハンリー・フランク著

AppleのCEO、ティム・クック氏によると、Appleがウォール街を意識して製品を開発していないからといって、利益を上げることに興味がないわけではないという。実際、クック氏は、ウォール街への投資はむしろ収益性向上に繋がると述べている。
Appleの第3四半期の業績報告電話会議の質疑応答の中で、UBSのスティーブ・ミルノビッチ氏はティム・クック氏に対し、同社が新製品を開発する際にウォール街の動向を考慮しているかどうか、あるいは製品開発の際に財務指標を無視しているかどうかについて質問した。
クック氏は、製品重視と収益重視という二分法的な考え方に異議を唱えた。彼の哲学は、強力な製品の開発が財務成長につながり、堅実な製品の開発よりも財務目標の達成に注力すると、逆効果になりかねないというものだ。
「私たちは製品から始めます。なぜなら、最も重要なのはお客様が製品を気に入って、欲しがってくれることだと信じているからです」とクック氏は語った。そうでなければ、お客様が欲しがらない製品を作ってしまい、結果として売れないことになる。
このアプローチは効果を上げているようだ。Appleの第3四半期決算は、MicrosoftとGoogleの両社を上回る売上高と利益を記録した四半期となったが、iPhoneメーカーであるAppleの利益は前四半期と比べると若干減少した。
GeekWireの以前の記事: Appleは第3四半期に3120万台のiPhoneと1460万台のiPadを販売したが、利益の伸びは鈍化…Apple CEOティム・クック氏:プレミアムスマートフォン市場は飽和していない