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マイクロソフトの売上高はクラウドの成長により予想を上回り16%増の268億ドルに

マイクロソフトの売上高はクラウドの成長により予想を上回り16%増の268億ドルに

ナット・レヴィ

サティア・ナデラ
2017年GeekWireサミットに出席したMicrosoft CEOサティア・ナデラ氏。(写真:GeekWireのダン・デロング氏)

マイクロソフトはクラウド部門の好調により、直近の四半期でも再びウォール街の予想を上回った。

マイクロソフトは、6月期決算の第3四半期決算において、売上高268億ドル(前年比16%増)、1株当たり利益95セント、純利益74億ドルを計上したと発表した。ヤフー・ファイナンスが事前に調査したアナリスト予想は、売上高2577万ドル、1株当たり利益85セントだった。

「今四半期の業績は、人々や組織がMicrosoft Cloudに寄せている信頼を反映しています」と、Microsoft CEOのサティア・ナデラ氏は声明で述べています。「私たちは、インフラ、AI、生産性、ビジネスアプリケーションといった主要な成長分野において革新を続け、お客様に差別化された価値を提供しています。」

2018年の大半は1株当たり100ドル近辺で推移していたマイクロソフトの株価は、同社の最新の財務報告を受けて若干下落している。

  • Office 365とLinkedInを含む同社の生産性・ビジネスプロセス部門の売上高は前年比17%増の90億ドルとなったが、前四半期と比べるとほぼ横ばいだった。Office 365の月間アクティブユーザー数は現在135人。LinkedInの売上高は37%増の13億ドルとなり、営業損失は前年同期の3億7,500万ドルから2億4,600万ドルに減少した。
  • インテリジェント クラウドの収益は 17% 増加して 79 億ドルとなり、マイクロソフトは Azure クラウドの収益が 93% 増加したことなどを要因として挙げている。
  • 同社のMore Personal Computing部門(Windows PC事業、Surface製品、ゲームチームを含む)の売上高は、当四半期で13%増の99億ドルとなりました。Surfaceの売上高は32%増の11億ドルでした。ゲーム売上高は、Xboxソフトウェアとサービスの売上高が牽引し、18%増の22億ドルとなりました。

当四半期の最大の話題は、エンジニアリング部門の再編でした。この再編により、クラウドと人工知能(AI)グループへのリソース配分が強化され、Windowsへの注力はやや縮小されました。また、この再編には、21年間マイクロソフトに在籍し、Windows 10のリリースとSurfaceデバイスの展開を通じてWindowsおよびデバイスグループを率いてきたテリー・マイヤーソン氏の退社も含まれています。

マイクロソフトはAI分野での取り組みを継続し、数々の画期的な成果を上げました。マイクロソフトの研究者たちは、ニュース記事の一部を人間と同等の精度で中国語から英語に翻訳できると主張する初の機械を開発しました。また、ピッツバーグ大学医療センターと提携し、医師と患者の会話を聞き取り、そこから学習することで医師を支援する人工知能プラットフォームを開発しました。

マイクロソフトは3月、バージニア州の2つの新たな太陽光発電プロジェクトから315メガワットの電力を調達し、「米国における企業による太陽光発電の単一購入としては過去最大」と称する契約を完了しました。これは、世界中のデータセンターに再生可能エネルギーで電力を供給する継続的な取り組みの一環です。マイクロソフトは、今年中にデータセンターの少なくとも50%をクリーンエネルギーで稼働させるという目標を達成したと発表しました。同社は、今回の契約が、2020年までにデータセンターの60%をクリーンエネルギーで稼働させるという次の目標達成に役立つと述べています。

主力のエンタープライズソフトウェア分野では、チャットアプリケーション「Teams」が3月に1周年を迎えました。マイクロソフトは当時、Teamsは世界181市場の20万組織で利用されており、2017年のリリースから4倍に増加したと発表しました。マイクロソフトは、デジタルアシスタント「Cortana」との統合や、サードパーティコンテンツのインポート機能など、Teamsに着実に新機能をリリースしてきました。