
Slackがアプリ構築ツールを追加、Microsoft Teamsとの生産性向上競争が続く
ナット・レヴィ著

Slack は、コラボレーションツールの競争市場で Microsoft などと争う中で、サードパーティの開発者を引き付けたいと考えており、自社のプラットフォーム上でアプリや統合をより簡単に構築できるようにしたいと考えている。
Slackは本日、Slack連携における情報の表示方法を容易に制御できるメッセージコンポーネントのフレームワーク「Block Kit」をリリースしました。また、Slack上でのアプリの外観をプロトタイプ化し、コードをリアルタイムで変更することでツールの動作を迅速に切り替えられる「Block Kit Builder」も発表しました。
Slackは、ツールの活用例をいくつか紹介しました。スケジュール管理アプリDoodleは、Slackとカレンダーを行き来することなく会議の時間を投票で決定できる連携機能を構築しました。

今年後半に上場が予定されているSlackは、現在、世界中で1日あたり1,000万人以上のアクティブユーザーを擁しています。Slackは、大企業から小規模な店舗まで、8万5,000社の有料顧客を抱えていると主張しています。
Slackのディレクトリには1,500以上のアプリがあり、Google、Workday、Salesforce、ServiceNow、Atlassianなどの企業と連携パートナーシップを結んでいます。Slackによると、顧客は「数十万」ものカスタムアプリと連携機能を作成しています。
Slackが他のコラボレーションアプリとの差別化を図る上で、これらの連携は非常に重要です。これらのサードパーティ連携は、スマートフォンアプリやスマートスピーカーの音声スキルによく似ており、開発者を自社のプラットフォームに引き込むことができる企業が優位に立つでしょう。
Slackの最大のライバルはおそらくMicrosoftだろう。このテクノロジー大手が新しいコラボレーションツール「Teams」を発表した際、SlackはMicrosoftを祝福するとともに、この新たなライバルに対し市場の厳しさを警告するという異例の広告を出した。
マイクロソフトは昨年、社内文書の中で Slack を公式競合企業として追加しており、この競争は間違いなく双方向のものである。
マイクロソフトは、同社の主力顧客であるホワイトカラー企業顧客以外にも、Teamsの魅力を広げることを目指し、着実に新機能を追加してきました。最近では、小売業やサービス業向けの新ツールや、医療従事者向けの機能が追加されました。