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シアトルのゲームスタートアップRec Roomが従業員の16%を解雇 ― CEOの従業員向けメモを読む

シアトルのゲームスタートアップRec Roomが従業員の16%を解雇 ― CEOの従業員向けメモを読む

トーマス・ワイルド

(レクリエーションルームイメージ)

バーチャルハングアウトアプリ「Rec Room」を開発するシアトルに本拠を置く同名の企業は、従業員の16%を削減した。

「これは簡単な決断ではなかったが、最終的にはRec Roomの長期的な成功のためにはやらなければならない決断だった」とCEOのニック・ファイト氏は同社のブログに掲載された従業員へのメモに記した。

メモでは、ビデオゲーム市場の成長の変化、金利の上昇、そして「より困難な」資金調達環境が人員削減の原因であるとしている。

「前回の資金調達では、後期未上場企業の経済見通しが不透明だと判断したため、5年以上の予算を組んでいました」とファジット氏は記している。「3年経った今でも、状況は依然として不透明です。現状では、現在の資金で自立する必要があり、将来の資金調達は計画していないと考えています。」

LinkedInによると、Rec Roomの従業員数は372人。GeekWireは同社にさらなるコメントを求めて連絡を取った。

2016年に設立されたRec Roomは、2021年12月に評価額35億ドルで1億4500万ドルを調達し、シアトルのスタートアップシーンで数少ない「ユニコーン」の1つとなった。

同社の名を冠したアプリは、プレイヤー同士がゲームやバーチャルグッズ、その他の体験を作成して共有することができ、2020年の新型コロナウイルスによるロックダウン中には対面での交流の代わりとして新たな高みに到達した。

フェイト氏のRec Roomの今後の計画は、ハイブリッドな役割を減らし、よりフラットな企業構造に向けて再編し、社内ツールの構築への依存度を高めるなど、社内ワークフローを継続的に最適化することで、同社を「再びスタートアップのような見た目と雰囲気にする」ことだ。

ファイト氏はまた、 Rec Roomの次期バージョン「Rooms 2.0」が「当社がこれまでに行った最大の賭け」になると述べた。

ピッチブックは2024年末のレポートで、開発サイクルの長さ(主流の「AAA」超大作を作るには5年以上かかることもあり、投資家は長期的な視点を持たざるを得ない)や金利の上昇などの要因により、多くの投資家志望者がゲーム業界から撤退したと指摘した。