
テザーズ・アンリミテッド、陸軍向けに小型だが強力な衛星送信機を納入
アラン・ボイル著

ワシントン州ボセルに本社を置くテザーズ・アンリミテッド社は、パン一斤ほどの小型キューブサット衛星用に設計されたKバンド無線送信機の初飛行ユニットを納入したと発表した。
SWIFT-KTX送信機は、Tethers Unlimitedのソフトウェア無線プラットフォームを基盤とし、100Mbpsを超える速度でデータを送信できると、同社は本日のニュースリリースで発表した。この速度は、一般的なケーブル接続速度とほぼ同等である。
テザーズ・アンリミテッド社は、米陸軍宇宙ミサイル防衛司令部との中小企業イノベーション研究契約に基づき、この送信機を開発した。同社によると、最初の飛行ユニットは秘密顧客に納入されたという。
テザーズ・アンリミテッドのCEO兼会長であるロブ・ホイト氏は、Kバンド無線送信は小型衛星通信の新たな境地を示すと語った。
「キューブサットやナノサットなどの小型衛星が画像やレーダーデータ、その他大規模なデータセットを収集する能力は急速に向上しているが、小型衛星ミッションに一般的に使用されるUHFバンドやSバンドの周波数は遅すぎて混雑しすぎて、これらのデータを地上のユーザーにタイムリーに届けることができなくなっている」とホイト氏は説明した。
SWIFT-KTXシステムは小型衛星が「こうした障壁を突破し、ビッグデータを迅速かつ効率的に顧客に届ける」のに役立つと彼は述べた。
テザーズ・アンリミテッドは、カナダに拠点を置くオービタル・リサーチ社と協力し、小型衛星の送信機を補完する受信機の開発を進めています。この受信機は今年後半に発売される予定です。