
Amazon Web Servicesは、高性能グラフィックスを必要とする顧客向けに新しいインスタンスを展開します。
トム・クレイジット著
Amazon Web Services の G3 インスタンスが Nvidia の Tesla M60 チップにアップグレードされたことで、グラフィック アーティストや工業デザイナーは新しいツールを利用できるようになります。
新しいG3インスタンスは、基本的にクラウド上で高性能グラフィックワークステーションを提供します。CPU(中央処理装置)とGPU(グラフィック処理装置)を組み合わせたこのインスタンスは、グラフィックを多用するワークロードとクレジットカードをお持ちの方なら誰でも利用できます。AWSは4年前にG2インスタンスをリリースしており、本日のアップデートにより、G2世代と比較してパフォーマンスが大幅に向上したとAWSは発表しています。
これはクラウドコンピューティングの中ではややニッチな市場ですが、日常業務や自社製品でグラフィックス関連の高負荷処理を多用するAWS顧客にとっては重要な市場です。AWSは、新しいインスタンスを利用する顧客の例として、クラウドベースのビデオ編集(BeBop Technologies)とクラウドベースのエネルギー探査ツール(Landmark)を提供するSaaS(Software as a Service)の顧客をいくつか紹介しました。
アプリケーションに必要な電力量に応じて、3種類のインスタンスが用意されています。最小のインスタンスは、NVIDIA Tesla M60 1基とIntel Xeon プロセッサ16基(ただし、今週披露されたSkylake世代ではありません)を搭載し、最大4基のGPUと64基のXeonプロセッサまで拡張可能です。
これは、2017 年に主に議論してきた市場よりも、Nvidia のチップにとってより伝統的な市場です。ウォール街は現在、クラウド プロバイダー自身だけでなく、人工知能研究機関内での Nvidia のチップの需要が高まっているため、Nvidia の株に熱狂しています。
AWSはこれらの仮想ワークステーションの管理にNVIDIAのGRIDテクノロジーも活用していると、NVIDIAは別のリリースで発表しました。Microsoft AzureとGoogle Cloud Platform(ベータ版)はどちらも同様のサービスを提供していますが、クラウドの多くのサービスと同様に、これらの機能を最初に提供したのはAWSでした(2010年)。