
INRIXはIPOに向けて新たなCFOを雇用、モバイル事業のリーダーとしてスタートアップのベテランを選出
ジョン・クック著

INRIXは新規株式公開(IPO)に向けて準備を進めており、カークランドに拠点を置く交通情報分析プロバイダーは本日、その道筋を導くため、新たな最高財務責任者(CFO)を採用しました。Microsoft Researchからスピンアウトしたこの企業は、Coinstarの元財務担当シニアバイスプレジデント兼最高会計責任者(CCO)であるソール・ゲイツ氏を財務部門の責任者として採用しました。Coinstar入社以前は、ゲイツ氏はMicrosoftとPricewaterhouse Coopersに勤務し、主に米国と韓国の多国籍企業を担当していました。
「ソールは、コインスターやマイクロソフトといった多国籍企業での豊富な財務経験を有しています。これは、INRIXの次の成長段階に向けた強固な基盤を築く上で非常に貴重なものとなるでしょう」と、INRIXのCEOであるブライアン・ミステル氏は声明で述べています。
ゲイツ氏はジェフ・デシリア氏の後任となる。デシリア氏は、おそらくINRIXの成長を続ける欧州事業に携わる新たな運営上の役割で同社に残ることになる。

INRIXは、Zipline Gamesの元マーケティング担当副社長兼エグゼクティブプロデューサーであるマイク・アーキュリ氏をモバイルアプリケーション担当副社長に任命しました。アーキュリ氏は以前、World Blender、Photobucket、Ontela、Microsoftで勤務していました。また、同社は北京オフィスを拠点とする中国事業開発担当ディレクターに何冰氏を任命しました。アーキュリ氏は以前、Aircom Technologiesで営業担当副社長を務め、同社の地域密着型テクノロジープロバイダーから全国規模のテクノロジープロバイダーへの移行を支援しました。また、アルカテル、モトローラ、NECエレクトロニクスでも役職を歴任しています。
INRIXはここ数ヶ月、新規株式公開(IPO)に向けた準備を進め、取締役会と経営陣の強化を進めてきました。今年初めには、RealNetworksの最高法務責任者を務めていたトレイシー・ドー氏を法務顧問に迎えました。また、7月にBlue Nileの元CEOダイアン・アーバイン氏が取締役に就任したことに続き、先月末にはマイクロソフトの元CFOジョン・コナーズ氏を取締役に任命しました。
10月、INRIXは2013年のIPO(新規株式公開)の取り組みを主導する企業として、ゴールドマン・サックス・グループとJPモルガン・チェースを選定したと報じられました。IPOでは最大1億ドルの資金調達が見込まれます。同社は昨年、ベンチャーキャピタルから3,700万ドルを調達し、欧州最大のライバル企業を6,000万ドルで買収しました。