
MailchimpがB2BメッセージングスタートアップでMadrona Venture LabsのスピンアウトであるChatitiveを買収
テイラー・ソパー著

マーケティング大手のMailchimpは、テキストメッセージを通じて企業が顧客とコミュニケーションするのを支援するシアトルの新興企業Chatitiveを買収した。

買収条件は明らかにされていないが、買収に詳しい関係者はこれを「良い結果」と評した。メールチンプは、この買収により「当社の中小企業顧客が新たな方法でオーディエンスにリーチできるようになる」と述べた。
Mailchimpは声明で「中小企業にとって、顧客がどこにいても連絡を取ることがこれまで以上に重要になっており、モバイルメッセージングはまさにそれを実現する非常に効果的な方法だ」と述べた。
Chatitiveは、Madrona Venture Groupが支援するスタートアップスタジオであるMadrona Venture Labsからスピンアウトしました。当初はEssentialとして知られていたChatitiveは、Rover、Universal Music Group、VivionといったブランドがSMSマーケティングソフトウェアを使って顧客とコミュニケーションをとることを可能にします。シアトルに拠点を置くZipwhipや、Klaviyo、Zingleといった企業と類似しています。
Chatitiveは、RootMetricsの共同創業者であり、2015年に同社をIHSに売却したベテラン技術職員のアンディ・ホレンベック氏が率いています。ホレンベック氏は、共同創業者でエンジニアリング担当副社長のダニエル・ピローネ氏と共にChatitiveを率いています。前CEOのマイク・マクマリー氏は2019年に退任し、現在はAmazonのシニアマネージャーを務めています。
ホレンベック氏はMailchimpの会話型SMS部門の責任者に就任し、Chatitiveの他のチームメンバー(同社は従業員数が10人未満)も同社に加わる。Mailchimpは当面Chatitiveブランドを存続させる。
Mailchimpはメールマーケティングソフトウェアで知られていますが、現在はソーシャルメディアやデジタル広告向けの製品を開発しています。同社は世界中で1,200万人のアクティブ顧客を抱え、2019年の売上高は7億ドルと報告しています。2019年には自動デザインプラットフォームSawaを買収し、昨年はアンケートプラットフォームBigTeamとAIコンテンツプラットフォームInspector 6を買収しました。
Chatitiveは、Madrona Venture Labsが買収した3番目のスピンアウト企業です。他にはMighty AI(Uber)とMessageYes(Nordstrom)が挙げられます。2014年に設立されたMadrona Venture Labsは、昨年3番目のファンドを調達し、複数の企業をスピンアウトさせました。