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マイクロソフトとAT&Tが複数年にわたるクラウドおよび5Gパートナーシップで提携

マイクロソフトとAT&Tが複数年にわたるクラウドおよび5Gパートナーシップで提携

ナット・レヴィ

マイクロソフトCEOサティア・ナデラ氏とAT&T CEOジョン・ドノバン氏。(マイクロソフト写真)

通信大手のAT&Tは、5Gサービスを強化し、大量のデータをクラウドに移行することを目指しており、マイクロソフトに目を向けている。

両社は本日、「広範囲にわたる複数年にわたる提携」を発表しました。これにより、マイクロソフトはAT&Tの非ネットワークデータ向けクラウドプロバイダーとして優先的に利用できるようになります。この提携の一環として、マイクロソフトはエッジコンピューティングを通じて処理能力を実際のデバイスに近づけることで、AT&Tの5G推進を支援します。

両社は取引額を明らかにしていないが、ロイター通信は20億ドルを超えると報じている。

「AT&Tは、5Gやエッジコンピューティングといった技術の進歩が、仕事と生活のあらゆる側面をどのように変革していくのかを、最前線で見極めようとしています」と、マイクロソフトCEOのサティア・ナデラ氏は声明で述べています。「世界をリードする企業が当社のクラウドを利用しており、AT&Tがイノベーションを加速させるためにマイクロソフトを選んだことを大変嬉しく思います。私たちは共に、AzureとMicrosoft 365の力を活用し、AT&Tの従業員のコラボレーションを変革し、世界中の人々のためのメディアとコミュニケーションの未来を形作ってまいります。」

両社はこれまでにも、ドローンの追跡・検知システム、ネットワークプロジェクト、ブロックチェーンソリューションなどで提携してきました。マイクロソフトとAT&Tは、今年後半にさらなる共同サービスを発表する予定です。

両社は、テクノロジー分野での提携に加え、「社会貢献」活動でも連携していくと発表しました。具体的な内容は明らかにしませんでしたが、両社は「持続可能性、アクセシビリティ、そしてホームレス問題といった地域社会の課題への取り組みに注力しており、緊急の社会的ニーズへの対応において互いの取り組みを支援する機会を見出している」と述べました。

両社は熾烈な技術競争の真っ只中にあります。マイクロソフトのクラウド部門は、クラウド業界の強豪であるAmazon Web Servicesに追いつこうとしています。一方、AT&Tはベライゾン、そしてT-MobileとSprintの統合の可能性もある5G競争に巻き込まれています。