
労働組合などの反対を受け、アマゾンはニュージャージー州に計画されていた地域航空ハブから撤退した。
カート・シュロッサー著

アマゾンのニューヨーク地区での事業拡大の取り組みは、同社がニュージャージー州のニューアーク・リバティー国際空港の貨物ハブ計画から撤退したことで再び妨げられた。
ニューヨーク・タイムズ紙は木曜日、アマゾンのこのプロジェクトへの関与は労働組合や地域団体からの反対に直面していると報じた。
2019年に第2本社の所在地を探して大騒ぎしていたアマゾンは、ニューヨーク市に2万5000人のオフィスを建設する計画を中止し、その計画に反対した公職者や地域リーダーを非難した。
ニューヨーク・タイムズ紙によると、ニューアークのハブは数億ドル相当の20年間のリース契約に基づいている。アマゾンはこのプロジェクトにより1,000人以上の雇用が創出されると見積もっている。
業界の専門家はタイムズ紙に対し、この場所はアマゾンの北東部における荷物配達のニーズに理想的だと語った。同社は現在、ペンシルバニア州アレンタウン、コネチカット州ハートフォード、ボルチモア近郊の空港施設でこのニーズに対応している。
ニューヨーク・ニュージャージー港湾局のハントリー・ローレンス最高執行責任者は声明で、アマゾンと港湾局は過去1年間誠意を持って交渉してきたと述べた。
「残念ながら、港湾局とアマゾンは最終的なリース条件で合意に達することができず、さらなる交渉では未解決の問題を解決できないと相互に結論付けた」とローレンス氏は述べた。
タイムズ紙は、関係する擁護団体や労働組合がアマゾンに対し、労働協約や施設におけるゼロエミッション基準の設定を含む一連の譲歩を求めていたと報じた。アマゾンは倉庫施設における労働組合結成の取り組みに反対しており、4月にニューヨーク州スタテン島で行われた労働組合投票では敗北した。
アマゾンはGeekWireへの声明で、港湾局との合意に至らなかったことに失望していると述べた。
「この結果にもかかわらず、当社は港湾局との関係を重視しており、ニュージャージー州での強力なプレゼンスを誇りに思うとともに、同州への継続的な投資に期待しています」とアマゾンの広報担当者マリア・ボスケッティ氏は述べた。