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AzureはIoTのためのクラウドか?マイクロソフトはBuildでさらに力を入れる

AzureはIoTのためのクラウドか?マイクロソフトはBuildでさらに力を入れる

トム・クレイジット

マイクロソフトの顧客であるシュナイダーエレクトリックのインターネット接続ドリルのような産業用 IoT アプリケーションは、ますます普及しつつあります。(Microsoft の写真)

マイクロソフトがIoT(モノのインターネット)を「インテリジェントエッジ」とリブランドしたのは、当初の名称から改善されたと言えるかもしれないが、この市場機会を捉えるには、単なる巧妙なネーミングだけでは不十分だろう。同社は月曜日のBuild 2018で、IoT開発者に対し、彼らのコードに最適なクラウドを運営していることを積極的にアピールする予定だ。

月曜日の午前中に行われる、マイクロソフトCEOのサティア・ナデラ氏と、新たに再編されたクラウド+AIグループを率いるエグゼクティブバイスプレジデントのスコット・ガスリー氏による共同基調講演では、IoT関連の発表がいくつか予定されています。これらの発表は、昨年のBuild by Nadellaでエッジコンピューティングを軸に展開されたストーリーに基づいています。エッジコンピューティングとは、過去10年ほど集中型クラウドを中心とした統合が進んだ後、分散型コンピューティングへの回帰の真っ只中にあるという考え方です。

2012年までテクノロジーへの関心を失っていた人にはもはや見分けがつかない、新生マイクロソフトの最新章において、ナデラ氏はAzure IoT Edgeランタイムをオープンソースプロジェクトとして公開することを発表する予定です。これにより、Azure IoT Edgeユーザーは、より高度なサービスについてはAzureを利用しつつ、ランタイム(ソフトウェアプログラムの実際の実行)を自身のニーズに合わせてより柔軟にカスタマイズできるようになります。

マイクロソフトはIoT分野で他の主要クラウドベンダーをはるかにリードしてきたと言えるでしょう。Azure IoT Edgeがオープンソース化されたことで、Azure IoT Edgeを使いたい人々に安心感を与えています。素晴らしいですね。#MSBuild

— ステイシー・ヒギンボサム (@gigastacey) 2018年5月7日

マイクロソフトは、IoT分野の有力企業2社と提携契約を締結しました。モバイルチップメーカーのQualcommと共同で、Azureの機械学習サービスを活用したカメラ依存型アプリケーション向けのソフトウェア開発キットをリリースする予定です。また、ワシントン州コンベンションセンター周辺で多数のドローンを飛行させ、Azureサービスを活用したDJIとの新たな提携をアピールする予定です。

2018年、産業用IoT(モノのインターネット)はかつてないほど勢いを増しています。安価なセンサーと高速無線接続のおかげで、コネクテッドファームやスマートビルディングといった実世界のアプリケーションが主流になりつつあるからです。今後数年間で5Gネットワ​​ークがようやく実用化され、光速の限界により、ますます多くの処理能力がデータセンターからネットワークエッジのデバイスへと移行していくと予想され、この動きは加速するでしょう。

この活動は膨大な量のデータを生み出し、その多くは極めて個人的なものです。だからこそ、マイクロソフトは月曜日にデータプライバシーへの取り組みについて多くの時間を費やしたのかもしれません。開発者が私たちの日常生活で目にするほぼあらゆるものにカメラやセンサーを搭載し始めるにつれ、ソーシャルメディア企業が提起するプライバシーへの懸念は時代遅れに思えてくるからです。

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