
スティーブ・バルマーは年次総会の安い席からマイクロソフトのクラウド開示とアプリ計画を批判した
ジェイコブ・デミット著

マイクロソフトの元CEO、スティーブ・バルマー氏は14年間の在任期間中、投資家からの不満にかなり対処してきたが、今や状況は一変した。
後任のサティア・ナデラ氏が水曜日の年次株主総会で投資家からの質問に答えるのに忙しかった一方、バルマー氏は聴衆の中にいて、ブルームバーグの記者ディナ・バス氏とともに同社の財務報告慣行の一つについて批判的に語っていた。

バス氏の報道によると、バルマー氏はマイクロソフトのクラウド事業に関する財務データの開示方法に不満を抱き、利益率と売上高を公表すべきだと主張した。しかし、マイクロソフトは年間ランレート(現在の売上高に基づいて事業の年間売上高を推定する指標)ばかりを語っている。
マイクロソフトの最大の個人株主であるバルマー氏は、ランレート指標の使用についての意見を率直に「でたらめだ」と述べた。
「彼らはランレートではなく収益を報告すべきだ」と彼はブルームバーグに語った。
バルマー氏はまた、Windows PhoneプラットフォームにSnapchatなどの人気アプリが存在しない、いわゆる「アプリギャップ」を解消するためにWindows 10を活用するという同社の戦略についても言及した。聴衆からこの問題について質問を受けたマイクロソフト現CEOのサティア・ナデラ氏は、Windows 10のユニバーサルアプリは、一度コードを書けばコンピューター、スマートフォン、タブレットで動作するため、より多くの開発者にとって魅力的だと述べた。
ブルームバーグによると、バルマー氏はナデラ氏の発言中に「それはうまくいかない」と述べた。バルマー氏は、マイクロソフトはより多くの開発者を引き付けるために、Windows Phoneで「Androidアプリを実行」できるようにすべきだと述べた。しかし、まさにその計画は社内で行き詰まっていると報じられている。
マイクロソフトの投資家向け広報担当ゼネラルマネージャー、クリス・スー氏はブルームバーグに対し、「私たちはスティーブと定期的に対話しており、他の投資家と同様に彼の意見やフィードバックを歓迎しています」と語った。
バルマー氏はこのアプローチの一部に異議を唱えるかもしれないが、マイクロソフトにおける変革は全体としてはプラスの影響をもたらしている。ナデラ氏が2014年2月にCEOに就任して以来、同社の株価は50%以上上昇し、本日の終値は55.21ドルとなっている。