
FacebookのOculusがシアトルのCarbon Designを買収、ハードウェアの競争力強化へ
ブレア・ハンリー・フランク著

Oculus Riftバーチャルリアリティヘッドセットを開発するOculus VRは本日、シアトルに拠点を置くCarbon Designを買収することで合意したと発表しました。買収金額は非公開です。Carbonは引き続きシアトルのオフィスを拠点とし、レドモンドにあるOculusの研究オフィスでOculusと協業します。
これは、FacebookがOculusを20億ドルで買収する契約を結んでから数ヶ月後のことです。OculusとCarbonの買収契約は今夏に締結される予定です。
Carbonのチームは、Oculusに本格的なハードウェア設計技術を提供します。その業務には、Xbox 360コントローラーやKinectをはじめ、Microsoft製品や他社向けコンシューマー向けデバイスの設計が含まれます。
これは、Oculusが他の採用活動と比べてそれほど力を入れていない分野です。同社は、Valve Softwareのアトマン・ビンストック氏やマイケル・アブラッシュ氏など、VR分野で活躍する優秀な人材を迅速に獲得しました。
「これは完全にオープンな製品カテゴリーです」と、Carbon Designのクリエイティブディレクター、ピーター・ブリストル氏は、この契約を発表するブログ記事で述べています。「コンシューマー向けVRはまだ黎明期にあり、物理的なアーキテクチャはまだ未知数です。私たちは、仮想現実の見た目、感触、そして機能を定義する最先端にいます。チームの一員となれることを大変嬉しく思っており、未来のデザインに貢献できることを楽しみにしています。」
Oculusの開発キットの最新版は洗練された外観ですが、まだ少しゴツゴツとした感触が残っています。Oculusがハードウェアのコンシューマー向けバージョンをリリースする際には、ユーザーをVRに惹きつけるには、技術的な卓越性だけでは不十分でしょう。今回の買収によって、特にソニーが洗練された「Project Morpheus」ヘッドセットでVR市場に参入することを決定したことを考えると、Oculusがデザイン面を強化しようとしていることは明らかです。