
マイクロソフト、企業全体のクラウド利用状況を監視するCloud App Securityをリリース
ジェームズ・リズリー著
マイクロソフトは本日、クラウドアプリセキュリティサービスの一般提供を開始しました。このサービスは、昨年のAdallom買収で獲得した技術を基盤としており、クラウドに保存された機密データを保護します。
このサービスにより、IT部門は企業ネットワーク全体で使用されているクラウドアプリをすべて把握できるため、ファイルの管理や利用制限、あるいはデータフローの監視などが可能になり、企業の情報のセキュリティ状況をより正確に把握できます。13,000を超えるMicrosoftおよびサードパーティのクラウドオプションを網羅することで、クライアントは「シャドーIT」の全体像を一元的に把握できます。
「誰もがクラウドを利用しており、公式のクラウドアプリを使用していない企業でさえ、クラウドを相当なシャドーITで利用しています」と、このサービスを発表するブログ記事には記されている。「過去の顧客調査では、従業員の80%以上が、企業利用のために承認されていないクラウドアプリを使用していることを認めています。」
https://youtu.be/1OgF7o2_wH8
このサービスは、きめ細かな制御と承認済みアプリによるデータ管理に加え、行動分析を用いた脅威の監視もクライアントに提供します。組織の91%で従業員が個人アカウントに会社のクラウドストレージへのアクセスを許可しているため、攻撃ベクトルを特定するのが難しい場合があります。
Microsoftのクラウドアプリセキュリティサービスは、Adallom社が開発した多くのツールを使用しています。このイスラエル企業は昨年3億2000万ドルで買収されたと報じられており、Microsoftの最新のクラウドセキュリティサービスの開発と並行して、自社製品の開発も継続しています。
この新しいサービスは、従業員が快適な業務を継続しながらセキュリティを確保します。アクセスをブロックするだけでなく、強力な監視機能を提供することで、従業員は慣れ親しんだ行動を継続し、クラウドベースのユーティリティを有効活用できます。つまり、企業は使用していないサービスに無駄な費用を費やすことなく済みます。
新サービスの小売価格は、ユーザー1人あたり月額5ドルです。ユーザーはMicrosoftのウェブサイトからサービスの試用版をリクエストできます。