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節目:ビル・ゲイツはもはやマイクロソフトの筆頭株主ではなく、株価はバルマー氏の持ち分を下回った

節目:ビル・ゲイツはもはやマイクロソフトの筆頭株主ではなく、株価はバルマー氏の持ち分を下回った

トッド・ビショップ

ビルゲート

マイクロソフトの歴史上初めて、今日の午後をもってビル・ゲイツ氏は同社の最大の個人株主ではなくなった。

数分前に公表されたゲイツ氏による株式売却により、同氏の保有株数は3億3010万株に減少した。これは、同社の前回の委任状提出時点では、元マイクロソフトCEOのスティーブ・バルマー氏が保有していた3億3300万株以上と比較すると少ない。

ゲイツ氏は長年にわたり、マイクロソフト株を着実に売却しており、年間平均8,000万株を売却しています。主な目的は、教育とグローバルヘルス分野における慈善活動を支援するビル&メリンダ・ゲイツ財団への寄付です。ゲイツ氏は、サティア・ナデラ氏が新CEOに就任した際にマイクロソフト会長を退任しましたが、アドバイザーとして同社により多くの時間を費やす意向を示しています。

ゲイツ氏の保有株数がバルマー氏の保有株数を下回ったのは、4月30日に460万株を40.34ドルで売却した取引によるもので、これによりマイクロソフト共同創業者の保有株数は3億3014万1164株となり、同社株式の4%弱を占めるに至った。マイクロソフト株は本日、39.69ドルで取引を終えた。

マイクロソフトの共同創業者が筆頭株主となったのは、同社が創業した1970年代半ばに遡る。

マイクロソフトの共同創業者ポール・アレンは2011年の回顧録の中で、当初はゲイツとのパートナーシップを50対50で分割することを想定していたが、ゲイツは創業当初、アルタイルの製造元であるMITSで働いていたことからアレンに40%を渡すよう説得したと記している。その後、ゲイツはアレンを説得し、さらに踏み込んだ64対36の分割比率に変更した。これはゲイツにとって有利な状況だった。

バルマー氏は、昨年秋に行われたマイクロソフト社の年次委任状提出時点で、同社株3億3,300万株以上、つまり同社株の4%弱を保有していたが、SECへの提出書類によれば、それ以降、同元マイクロソフトCEOによるさらなる売却は行われていない。

バルマー氏は昨年8月に退職計画を発表し、従業員に宛てた電子メールで「私はマイクロソフトの株主としての立場を大切にしており、今後もマイクロソフトの最大の株主の1人として活躍していきたい」と述べた。