
プラネタリー・リソーシズ社が「大胆に小型」の小惑星探査宇宙船を公開
トッド・ビショップ著
テクノロジーと航空宇宙業界の最大手数社から支援を受けている小惑星採掘会社 Planetary Resources 社が、小惑星探査に使用する予定の宇宙船の最新プロトタイプの一部を紹介する新たな舞台裏ビデオを公開した。

ベルビューに拠点を置く同社の社長兼主任小惑星採掘担当者であるクリス・ルウィッキ氏は、Arkyd-100望遠鏡の試作機の重量が11キログラム(25ポンド未満)であると述べている。これは同社が以前発表していた重量よりもかなり軽量だ。また、この試作機は、昨年シアトルで計画を発表した際に同社が公開した機体よりも明らかに小型に見える。
これは、プラネタリー・リソーシズ社が自社の宇宙船を商用打ち上げロケットに搭載する計画があることからも重要な点です。宇宙船は小さければ小さいほど良いのです。
ルウィッキ氏は次のように述べています。「当社のエンジニアリングチームは、この小さなパッケージに驚異的な機能を詰め込んでいます。これにより、太陽系の目的地へ宇宙船を届けるための打ち上げ機会がさらに増えることになります。展開式太陽電池パネルから統合型アビオニクスベイ、そして宇宙船の容積の大部分を占める比較的大型の光学アセンブリの背面に位置する機器・センサーパッケージまで、11kgという重量の中に信じられないほどの機能を詰め込んでいます。」
ビデオの別の場面では、レウィッキ氏が同社が宇宙船用光学技術の開発に取り組んでいるクリーンルームを紹介している。この技術には、深宇宙からデータを送信するためのレーザー通信も含まれる。また、同社はNASAから通信技術の開発契約も締結していることも明かしている。
ルウィッキ氏は、火星探査車スピリットとオポチュニティのミッションでフライトディレクターを務めました。同社は、スペース・アドベンチャーズのエリック・アンダーソン氏とXプライズ財団のピーター・ディアマンディス氏によって設立されました。プラネタリー・リソーシズの投資家およびアドバイザーには、Googleのラリー・ペイジ氏とエリック・シュミット氏、映画監督のジェームズ・キャメロン氏、そして初期のGoogle投資家であるラム・シュリラム氏などがいます。