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カーリーがAT&Tによる390億ドルのT-Mobile買収をいかに台無しにしたか

カーリーがAT&Tによる390億ドルのT-Mobile買収をいかに台無しにしたか

トッド・ビショップ

まあ、カーリー自身に特に責任があるわけではない。しかし、米国司法省は本日、昨年のT-Mobile USAの広告(スポークスモデルがAT&TとAppleを巧みに風刺した)を引用し、AT&Tによるベルビューに拠点を置くT-Mobile USAの390億ドルの買収提案が市場における競争を減退させるという主張を裏付けた。

「AT&TとTモバイルが提出した文書は、AT&Tから『チャーン』した顧客のかなりの割合がTモバイルに乗り換えており、その逆も同様である」と司法省の訴状の一部には記されている。「これは、Tモバイルが最近AT&Tを直接ターゲットにしたテレビ広告を放映していることからもわかるように、両社の間に相当程度の直接的な競争があることを示しています。したがって、提案されている合併は、AT&TとTモバイル間の重要な競争をおそらく排除するでしょう。」

AT&TとTモバイルUSAの親会社であるドイツテレコムにとって、この買収は極めて大きなリスクを伴う。買収が成立しない場合、AT&Tはドイツテレコムに30億ドルの違約金を支払うことに同意している。

そしてドイツテレコムは、積極的な新たな「チャレンジャー戦略」にもかかわらず加入者を減らし続けているTモバイルUSAをどうするか考えざるを得なくなるだろう。

本日早朝、AT&Tは司法省の訴訟に驚きを表明し、引き続き和解に向けて闘うと述べた。

ドイツテレコムは本日午後の声明で、「司法省の措置に非常に失望しており、AT&Tと共に、予定されている合併案を提訴に対して法廷で弁護する。司法省は、米国の無線通信業界における激しい競争と、提案された取引に伴う驚異的な効率性、そしてそれが顧客、株主、そして社会に大きな利益をもたらすことを認識していない」と述べた。

DOJ の訴状全文は、こちらでご覧ください: PDF、25 ページ。