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GoogleのAIに特化したベンチャーファンドがシアトルの分析スタートアップIterativelyに540万ドルの投資を主導

GoogleのAIに特化したベンチャーファンドがシアトルの分析スタートアップIterativelyに540万ドルの投資を主導

テイラー・ソパー

Iteratively CEO パトリック・トンプソン氏。(Iteratively Photo)

シアトルのスタートアップIterativelyは、GoogleのAIに特化したベンチャーファンドGradient Venturesが主導するラウンドで540万ドルを調達した。

AtlassianとMicrosoftのベテラン社員によって2019年に設立されたIterativelyは、データチームと製品チーム向けに顧客分析トラッキング用のソフトウェアを販売しています。データ品質の問題を初期段階で防止し、標準化された顧客データを一元管理することを目指しています。Iterativelyは、Amplitude、Mixpanel、Segment、dbtなどのサードパーティ製データ分析ツールと連携します。

Box、Beekeeper、thredUP、Dribbbleなどがクライアントです。

10名の従業員を抱えるこの企業は、CEOのパトリック・トンプソン氏が率いています。トンプソン氏はオンドレイ・フレビチェク氏と共にIterativelyを共同設立しました。2人は以前、フレビチェク氏が共同設立し、2016年にEMCに買収されたファイル共有スタートアップ企業Syncplicityで共に働いていました。

「データチームとプロダクトチームからは、分析への信頼を失っているという声が何度も聞こえてきました」とトンプソン氏は声明で述べています。「私たちは、データへの信頼を再構築し、分析におけるコラボレーションを支援するツールを開発しました。データはチームスポーツであり、クロスファンクショナルなチームが成功するにはコラボレーションが鍵となると考えています。」

Fika VenturesとPSL Venturesも今回のラウンドに参加しました。PSL Venturesは2019年の前回のラウンドを主導しました。Gradient VenturesのパートナーであるZach Bratun-Glennon氏が取締役に就任しました。

「Iterativelyチームは、分析データの真の情報源を最終的に構築することに絶え間なく注力しています」とPSLはブログ記事に記しています。「この信頼できる基盤は、パーソナライゼーションやレコメンデーションエンジンによる成長促進、顧客離脱予測・防止による顧客維持率向上、そして新たな1対1マーケティングシナリオなど、無数の新たなデータ活用事例を生み出します。」

Googleは、AlphabetのAIへの継続的な投資の一環として、2017年にGradient Venturesを設立しました。Gradientのポートフォリオ企業は、GoogleによるAIトレーニングとGoogleエンジニアからのサポートを受けることができます。