
Q&A: キャメロン・タートルさん(21歳)、バイオエンジニアリングのローズ奨学生
トッド・ビショップ著

今週初め、ワシントン大学の4年生2名が2012年度のローズ奨学生に選出されました。これにより、ワシントン大学は全米の公立大学で2名が受賞する唯一の大学となりました。受賞者は、政治学、法学、社会学、司法学のトリプルメジャーであるバイロン・グレイさんと、バイオエンジニアリング専攻のキャメロン・タートルさんです。
今週、私たちは電子メールでタートル氏と話し、彼の経歴、研究、バイオエンジニアリングにおける計画について詳しく聞きました。
おいくつですか?どこで育ちましたか? 現在21歳で、オックスフォード大学へ出発する頃には22歳になります。ローズ奨学生の多くとは違い、私はこれまで一度も学校を休学したことがありません。
私はカナダのアルバータ州エドモントンで生まれ、7歳になるまでカナダのマニトバ州ウィニペグに住んでいました。父がワシントン州プルマンにあるワシントン州立大学の財政学教授に就任したのがそのきっかけでした。プルマンは人口約3万人(その大半は学生)の小さな大学町です。私はフランクリン小学校、リンカーン中学校、そしてプルマン高校に通いました。プルマン高校は比較的小規模な学校だったので、様々な活動に参加することができました。中でも特に印象深かったのは、リンダ・ムーア博士が率いる数学チームへの参加でした。また、スポーツでもリーダーシップを発揮する大きな喜びと機会を得ました。4年間、3つのスポーツで活躍し、最終学年にはフットボール、バスケットボール、陸上競技のチームでキャプテンを務めました。
バイオエンジニアリング分野において、あなたの主な研究分野は何ですか?バイオエンジニアリングのどんな点に興味があり、この分野の長期的な展望はどのようなものだとお考えですか? バイオエンジニアリング分野における私の主な研究分野は心臓再生医療です。学部生時代の研究の大部分は、心臓機能と機能不全の細胞・分子メカニズムの解明と新規治療法の開発を目的としたマイケル・レニエ博士の研究室で行いました。私の主な研究分野は、様々な疾患における心臓機能を変化させ、場合によっては改善させる可能性のある、人工タンパク質変異体の評価です。また、心筋梗塞(心臓発作)治療のための細胞療法の研究にも携わってきました。オックスフォード大学在学中も、ヒュー・ワトキンス博士の指導の下、この種の研究を続けたいと思っています。
バイオエンジニアリングへの興味は、科学と数学のスキルを活かして医療分野に直接貢献できる機会を見出したことから生まれました。多くのバイオエンジニアリングの学部生は卒業後に医学部の学位取得を目指しますが、私の目標は、患者さんの選択肢を広げるツールや技術を開発することです。特に、多くの心臓疾患の根治につながる可能性のある遺伝子・細胞治療戦略に興味を持っています。
ローズ奨学生になった感想は?オックスフォード大学でどんなことを成し遂げたいですか?ローズ 奨学生に選ばれたことは、まだ十分に実感できていないほどの素晴らしい栄誉です。この賞は、私のこれまでの準備と成功への可能性に対する信頼の証であり、オックスフォード大学での今後の人生にきっと活力を与えてくれるでしょう。
オックスフォード大学での在学中は、心臓力学に関する専門知識に加え、幹細胞培養、分化誘導、そして心臓医学への応用に関する最新のスキルを習得したいと考えています。また、キャリアを通して共同研究できる同僚とのネットワークを築くことを楽しみにしています。学業以外では、ロンドンをはじめとする英国各地を探索し、これまで経験したことのない文化への理解を深めたいと考えています。