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新型コロナウイルス感染拡大の中、アマゾンはワクチン接種状況に関わらず倉庫作業員にマスク着用を義務付ける

新型コロナウイルス感染拡大の中、アマゾンはワクチン接種状況に関わらず倉庫作業員にマスク着用を義務付ける

カート・シュロッサー

昨年6月、ワシントン州ケントにあるフルフィルメントセンターにアマゾンの従業員が入り、巨大な荷物処理倉庫での勤務開始前に、別の従業員からトングを使ってマスクを渡された。(GeekWire ファイル写真 / Kurt Schlosser)

アマゾンは、オフィス従業員の対面勤務への復帰を新年まで延期した翌日、COVID-19変異株の拡散に対する懸念が職場の決定に影響を与え続けていることから、倉庫従業員向けに新たなマスク着用ガイドラインを発表した。

アマゾンは金曜日、フルフィルメント施設の数十万人の従業員に対し、COVID-19ワクチン接種の有無にかかわらず、再びマスクを着用して勤務するよう指示した。

「米国における新たなCOVID-19変異株の懸念される蔓延と、公衆衛生当局および当社の医療専門家からの指導に応じて、ワクチン接種状況に関わらず、屋内でのフェイスカバーの着用を義務付けます」と、アマゾンの全国メディアリレーションズディレクターのケリー・ナンテル氏はGeekWireへの声明で述べた。

アマゾンは木曜日、本社および技術部門の従業員に対し、オフィスでの通常業務への復帰日を2022年1月3日とし、9月7日の週という従来の目標から4カ月延期したと発表した。

アマゾンは、マイクロソフト、グーグル、フェイスブックなどの企業が実施しているような、オフィス勤務者へのワクチン接種義務化には踏み切らなかった。同社は、ワクチン接種を完了していることが証明できる従業員を除き、オフィス内でのマスク着用を従業員に義務付けていると述べた。

アマゾンが倉庫を、現場での検査、体温チェック、標識の設置、手指消毒剤の常備、ソーシャルディスタンスを測定するカメラ、清掃など、同社が実施している新型コロナウイルス安全対策のショーケースに変えてから1年以上が経ち、アマゾンはそうした対策の一部を緩和し始めていた。

ナテル氏は、同社は今後も「地方自治体の指導に従い、一流の医療専門家と緊密に協力していく」と述べた。