
シアトル・ジェネティクス、がん治療薬アドセトリスの収益増加で予想を上回る利益
クレア・マクグレイン著

がん治療薬アドセトリスを製造するシアトルを拠点とするバイオテクノロジー企業シアトル・ジェネティクスは、木曜日に発表した2017年度の収益でウォール街の予想を上回った。
同社は2017年の売上高が4億8,230万ドルと発表し、アナリスト予想の4億6,900万ドルを上回りました。また、1株当たり損失は0.88ドルと、市場予想の0.90ドルをわずかに上回りました。同社の株価は決算報告の影響をほとんど受けず、時間外取引で一時下落した後、上昇しました。太平洋時間午後2時時点では、2%弱上昇し、54.24ドルとなっています。
「2017年、当社はアドセトリスの約束を果たし続けました。それは、商業販売の増加、FDAによる4番目の適応症の承認、そして重要な点として、第3相臨床試験ECHELON-1の良好な結果によって示されました」とシアトル・ジェネティクスのCEO、クレイ・シーガル氏はプレスリリースで述べた。
同社は、ECHELON-1試験のデータとECHELON-2試験のデータを組み合わせることで、FDAがアドセトリスを一部のリンパ腫の最前線治療薬として承認し、市場シェアを拡大することを期待している。ECHELON-2試験は現在最終段階にあり、まもなくデータが発表される予定である。
2017年の同社の成功は、現在までに同社が唯一上市している医薬品であるアドセトリスに大きく依存していました。同年のアドセトリスの売上高は3億760万ドルで、2016年の2億6580万ドルから減少しました。また、同社は2017年に6610万ドルのロイヤルティ収入を得ており、その大部分は日本の製薬会社である武田薬品工業による同薬の海外販売によるものです。
シアトル・ジェネティクス社も先週、カスカディアン・セラピューティクス社を6億1,400万ドルで買収する契約を締結したことを発表しており、これにより同社の開発中の治療ポートフォリオに新たな末期がん治療薬が加わることになると思われる。