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テレビ周波数帯域を介したWiFi:マイクロソフトが英国で「ホワイトスペース」をテスト

テレビ周波数帯域を介したWiFi:マイクロソフトが英国で「ホワイトスペース」をテスト

トッド・ビショップ

マイクロソフトと英国の大企業グループは、英国ケンブリッジの未使用の「ホワイトスペース」テレビ周波数帯域でワイヤレスインターネット伝送の新たな試験を開始し、この技術が従来のテレビ放送と干渉することなく機能することを証明することなどを目指している。

この技術は、テレビの周波数帯域を利用することで従来のWi-Fiよりもはるかに長距離(数マイル)にインターネット接続を提供できることから、「ステロイド入りWi-Fi」と呼ばれることが多い。マイクロソフトは、レドモンドの本社キャンパスでこの技術をテストしており、テレビ放送やワイヤレスマイクへの干渉を回避する技術も含まれている。

「この実験の結果は、今後何年にもわたってテクノロジーの世界と社会に多大なプラスの影響を与える可能性がある」と、マイクロソフトのテクノロジー戦略担当コーポレートバイスプレジデント、ダン・リード氏は今朝の投稿で述べている。

マイクロソフトは、この超高速かつ比較的低コストな無線アクセス方式がもたらす、アプリケーション、さらには新規ビジネスの可能性が、同社の関心を後押ししていると述べている。米国では、FCC(連邦通信委員会)が昨秋、インターネット通信におけるホワイトスペースの利用を認めることに同意した。Googleをはじめとする大手テクノロジー企業も、ホワイトスペースを利用したインターネット技術の推進に取り組んでいる。

テレビ放送局は歴史的に、インターネット通信のための周波数帯域利用に慎重な姿勢を示してきました。そのため、ケンブリッジの試験運用に参加している他の企業、すなわちBBC、BSkyB、BT、ケンブリッジ・コンサルタンツ、ノウル、ノキア、サムスン、スペクトラム・ブリッジ社、TTPなどが注目されています。

マイクロソフト社はまた、このテストのライセンスを付与した英国の放送規制当局 Ofcom の功績を高く評価している。

WiFi 送信に利用可能な未使用のテレビ周波数帯域を示す Microsoft Research の画像。