
Microsoft Teamsの新しいIcebreaker Botは、ランダムに同僚をペアにして絆を深めるのに役立ちます。
ナット・レヴィ著

チームが大きくなるにつれて、同僚同士の絆を築くのが難しくなることがあります。マイクロソフトはこれを熟知しており、チャットベースの生産性向上アプリ「Teams」向けに、よりスムーズな打ち解けを促せる新しいボットをリリースしました。
Teams向けの新しいIcebreaker Botは、同僚同士の会議を設定します。会議に興味のある人はTeams内のグループに参加し、ボットは毎週月曜日の朝にランダムに人々をペアリングします。その後、カレンダーを検索し、双方が利用可能な会議時間を提案します。
Icebreaker Botは、ユーザーがTeamsに統合できるノーコードツールです。企業はこれをブランド化し、エクスペリエンスをカスタマイズできます。
このボットは、従業員全員が同じ部屋に集まっていない企業が、強固な企業文化を築くためのもう一つの手段です。大企業を小さなスタートアップ企業のように感じられるツールは、上場を果たしたライバルのSlackやその他のコラボレーションツールと熾烈な競争を繰り広げるTeamsにとって重要なセールスポイントとなっています。
Icebreakerは、Teamsの急成長に伴い人員増が必要になったため、Teamsを開発した従業員たちが互いに知り合いたいという思いから生まれました。マイクロソフトのシニアプロダクトマネージャー、ニディ・シャンディリヤ氏は先週、2017年3月にTeamsが一般公開されて以来、従業員の間で緊密な文化を築き、維持するために奮闘してきた様子について記事を書きました。
その日以来、Teams チームは(ご存知の通り…ご存知の通り)飛躍的に成長し、世界中の複数のタイムゾーンにまたがっています。毎回の全体会議では、新しいチームメンバーを歓迎するために、アイスブレイクの手法を取り入れるのが恒例となりました。各メンバーに自己紹介をしてもらい、隣に座っているメンバーのユニークな点を少し話してもらうのです。
会議の範囲内ではうまく機能しましたが、会議の外では、急速に成長するチームに友情とコラボレーション(Teams のリーダーシップが非常に重視する一連の価値観)を育むことが難しくなってきていました。

Teamsの初期開発に携わっていたエンジニアが、当時Meetuplyと呼ばれていた社内ツールを開発しました。これは、当初の開発メンバーがチャットアプリの開発に携わる新しいメンバーと知り合うためのツールでした。そのアイデアは、現在のIcebreakerと同じで、リモートまたは対面でランダムに人々をペアに分け、「この新しいメンバーは誰で、何に取り組んでいるのか?」という1つの質問に答えるというものでした。
MeetuplyはMicrosoft社内でTeams以外にも大きな人気を博し、大学を卒業したばかりの新入社員を採用するグループにも浸透しました。シャンディリヤ氏は、MeetuplyをMicrosoft以外にも展開する計画を立て、製品の開発者を含むエンジニアリンググループと協力し、最終的にIcebreakerの開発に着手したと記しています。
ブログ記事では、約4年前に遡るTeamsの誕生についても回想しています。数十万社、あるいは大企業で利用されるようになる前、Teamsはハワイの果樹園やラスベガスのホテルの一室といった、奇妙な場所でのオフサイトミーティングで生まれたアイデアに過ぎませんでした。
この果樹園は、Teamsのコーポレートバイスプレジデント、ブライアン・マクドナルド氏の所有物でした。従業員たちは、この隔離された空間を利用して、世界中に従業員が分散しているオフィス環境を模倣しました。これにより、Teamsを構築する際に重点を置くべき領域を把握することができました。