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マイクロソフトとFacebookが提携し、AI開発者にさらなる柔軟性を提供

マイクロソフトとFacebookが提携し、AI開発者にさらなる柔軟性を提供

トム・クレイジット

(ビッグストックフォト)

ニューラルネットワークの構築は容易ではありません。人工知能(AI)プロジェクトに取り組む開発者の多くは、初期段階では専門家が開発したフレームワークに縛られるため、後になって少し方向性を変える必要があると気づいても、切り替えがはるかに困難になります。MicrosoftとFacebookは、この状況を容易にすることを決定しました。

両社は木曜日、Open Neural Network Exchange(ONNX)フォーマットの作成を発表しました。このフォーマットにより、AI開発者はFacebookのCaffe2、MicrosoftのCognitive Toolkit、PyTorchといったオープンソースフレームワーク(現在サポートされている3つ)を切り替えて利用できるようになります。

AIフレームワークは、開発者にとって、モデルに提供されるトレーニングデータからアプリケーションがどのように学習するかを示すロードマップのようなものを提供します。適切なアプリケーションに適用すれば強力なツールとなりますが、この分野はまだ新しいため、多くの開発者は、プロジェクトをかなり進めていくまで、どのアプローチが自分の状況に適しているかを把握できていません。

ONNXにより、開発者はアプリケーションのコンテキスト内で異なるフレームワークをより容易に切り替えたり、複数のフレームワークを使用してアプリケーションのさまざまな部分をトレーニングしたりできるようになります。理想的には、これにより、当初選択したフレームワークで行き詰まった場合でも、抜け道があることが分かるため、より多くの開発者がアプリケーション向けのAIモデルの実験を始めるようになるでしょう。

Facebookは、この新たな取り組みを発表するブログ投稿で、「異なるフレームワーク間の相互運用性を実現し、研究から実稼働までのプロセスを合理化することで、AIコミュニティにおけるイノベーションのスピード向上に貢献します」と述べています。詳細は今月中に発表される予定です。