
Yahooの新刊:マリッサ・メイヤーがGoopのグウィネス・パルトロウを批判
モリー・ブラウン著

このささやかな告白本は、なかなか読み応えのある内容になるだろう。1月6日発売の『マリッサ・メイヤーとヤフー救済の戦い』は、グウィネス・パルトロウの採用を大学の学位がないという理由で拒否したことなど、CEOの意思決定や経営スタイルについて多くのことを明らかにしている。
ニューヨークタイムズは今週初め、この本の長文のプレビュー記事を掲載したが、その中には次の逸話も含まれている。
女優のグウィネス・パルトロウはベストセラーの料理本と人気ライフスタイルブログを執筆していたにもかかわらず、議員たちに出身大学を尋ねるのが常だったメイヤー氏は、彼女をYahoo Foodの寄稿編集者として採用することに難色を示した。ある幹部によると、メイヤー氏はパルトロウが大学を卒業していないという事実を認めなかったという。
Business Insiderの主任特派員であり、本書の著者でもあるニコラス・カールソンは次のように指摘する。「テクノロジー製品の開発に関しては、メイヤー氏は自身の意思決定を裏付けるデータや指標を用いることに執着する。しかし、ヤフーの様々なメディア資産の人員配置となると、彼女は直感に従う傾向がある。」
カールソン氏の報告によれば、メイヤー氏の直感には、グープで人気ライフスタイルウェブサイトを運営し、料理本なども執筆しているパルトロウ氏を断ったり、ほとんど誰も見ない高額なウェブシリーズにケイティ・クーリック氏を起用したりすることが含まれていたという。
クーリックのスターパワーにもかかわらず、編集者が彼女の動画をページ上でどれだけ目立つ位置に配置しても、ユーザーはクリックしなかった。メイヤーはこうした指標を無視し、2013年半ば、クーリックを年俸500万ドル以上の契約でヤフーの「グローバルアンカー」に任命した。
ニューヨーク・タイムズの記事は、ヤフーの将来についてあまり好意的でも楽観的でもない。まず、成功したヘッジファンド・マネージャーでありフォーブス誌のブロガーでもあるエリック・ジャクソン氏が、「ヤフーはもはや独立した企業として意味をなさない。むしろ、テクノロジー業界のビッグ4、つまりアップル、フェイスブック、アマゾン、グーグルのいずれかにとって格好の買収対象になるかもしれない」と主張している。
やれやれ。