
マイクロソフトは新しいSimplygon Cloud開発ツールで3Dへの取り組みを継続
ナット・レヴィ著

マイクロソフトは本日、今年初めに行った買収を活用し、3D 開発者の作業を簡素化する新しい方法を発表しました。
マイクロソフトは1月、3Dゲームの最適化に特化したスウェーデン企業Simplygonを買収しました。マイクロソフトは、この買収をAzure Marketplace上の新しいSimplygon Cloudを通じて実現します。
3D画像やその他のアセットを様々なプラットフォーム向けに最適化するのは、コストと時間のかかるプロセスです。Simplygon Cloudはまさにこの問題を解決したいと考えています。
「Simplygon を使用すると、完全な視覚的忠実度で 3D アセットを一度作成し、数分以内にあらゆるプラットフォームでスムーズにレンダリングされるように自動的に最適化できるため、貴重な時間とコストを節約できます」と、マイクロソフトの Windows Mixed Reality エクスペリエンス担当ゼネラルマネージャー、ロレイン バーディーン氏はブログ投稿に書いています。

マイクロソフトは近年、3Dの積極的な推進に取り組んでおり、この取り組みは1年以上前にニューヨークで開催されたイベントで「3D for everyone(誰もが3Dを)」という取り組みを発表したことに始まります。この目標達成に向けて、Simplygon Cloudは、自社開発のWindows Mixed Realityに加え、iOSとAndroidを含む主要プラットフォームをすべてサポートしています。また、多様なファイル形式とレンダリングエンジンもサポートしています。
マイクロソフトはこれまでも3Dアセットのマーケットプレイス構築に取り組んできました。昨年発表された「3D for everyone(誰もが3Dを使える)」イニシアチブには、Paint 3Dの導入も含まれていました。また、マイクロソフトは同社で最も古いプログラムの一つを刷新する中で、「Remix」と呼ばれるクリエイティブマーケットプレイスも構築しました。これは、ユーザーが3Dアセットをアップロードし、他のユーザーがデザインやプロジェクトで使用できるようにするためのものです。
マイクロソフトは最近のWindows 10のアップデートで、3D機能を着実に進化させてきました。昨年の春には、企業向けの機能が追加され、マップとの統合も実現しました。そして秋には、3D技術をPowerPointなどの他のプログラムにも拡張し、複数のスライドにリンクされた3Dオブジェクトを挿入できるようになりました。オブジェクトを回転させてスライドからスライドへと繋げることで、シームレスなプレゼンテーションを作成できます。