
アマゾンが中国に低価格のFireタブレットを導入、検索大手の百度と提携
ジェイコブ・デミット著
Amazonは木曜日、米国で49.99ドルで販売されている新型Fireタブレットを中国に導入すると発表した。同社はまた、中国版Googleと称される百度(バイドゥ)と提携し、中国におけるAmazonデバイス向けの検索、アプリ、オンライン動画機能を強化する。
この動きは、アマゾンがこれまで攻略できていない巨大だが困難な市場への参入を目指す、最新の試みに過ぎない。中国のオンラインショッピング市場はアリババが独占しており、comScoreによると、アリババは中国人口の約80%にリーチしている。 一方、Amazon.cnのリーチはわずか10%に過ぎない。アマゾンは中国での成功の秘訣を見つけるのに苦労し、今年初めにはアリババのTMallマーケットプレイスに店舗をオープンしたほどだ。
しかし、Fireタブレットが米国と同じように中国でも売れれば、この低価格帯のデバイスはアマゾン製品をより多くの中国人顧客の手に届けるための貴重なツールとなる可能性がある。
これまでのアマゾンのハードウェア戦略は、最も安価なデバイスを提供し、ハードウェアの顧客をオンラインショッピング客、電子書籍購入者、プライム会員に転換することで利益を上げるというものだった。
同社は中国でも同様の戦略を展開しているようで、Fireの価格は499元(約78ドル)となる。同社は、Fireを単にインターネットを閲覧したり読んだりするだけでなく、豊富なKindle書籍を両言語で提供することで英語学習にも役立つと宣伝している。
Fireは9月に初めて発売されました。7インチディスプレイ、7時間のバッテリー駆動時間、前面と背面にカメラ、そしてmicroSDカードスロットによる拡張ストレージを備えています。
「発売以来、Fireタブレットはすでに数百万台を販売しており、中国のお客様にもご利用いただけるようになったことを大変嬉しく思います」とアマゾンのニール・リンゼイ副社長は木曜日のプレスリリースで述べた。