
うわあ!専門家が黒い石棺を開けると、ずぶぬれになった骸骨が露わになった
アラン・ボイル著

エジプトの考古学者らは、アレクサンドリアの発掘調査中に発見された謎の黒い石棺を開けたと発表し、一部で恐れられていた邪悪な呪いは発見されなかったものの、邪悪そうな惨状が明らかになったという。
エジプト考古最高評議会のモスタファ・ワジリ事務局長は本日、アラビア語のフェイスブック更新で、棺には「この地域の林から漏れてきた下水と3体の骸骨が詰め込まれていた」と報告した。
写真には、黒っぽい泥水の中に骨が横たわっている様子が写っていた。
長さ約9フィートの石棺は、アレクサンドリアのシディ・ガベル地区で行われた建設前の建物検査の過程で発見された。
専門家らは、この石棺の年代を、アレクサンダー大王が死去した直後のエジプトのプトレマイオス朝時代、もしくは紀元前30年から続くローマ統治時代のものと推定した。近くに雪花石膏でできた頭部が置かれていた。
推定年代、頭部の存在、そして石棺の異常に大きいサイズから、この墓にはアレクサンダー大王の行方不明の遺体が納められているのではないかと推測する者もいる。

しかし、ミイラと骨格の研究を専門とするシャアバン・アブデル・モネイム氏は、骨の予備的な調査から、戦闘で死亡した可能性のある3人の戦士のものであることが示唆されると述べた。頭蓋骨の1つには矢傷の跡が見られた。
ワジリ氏によると、近くの建物から下水が側面の小さな亀裂から石棺に漏れ出し、遺体を汚したようだ。しかし、古代や現代の呪いの痕跡は他には見つからなかった。
「私たちは石棺を開けました。そして、神に感謝して、世界は暗闇に陥っていません」とロイター通信はワジリ氏の言葉を引用した。「私は最初に頭全体を石棺の中に入れました…そして今、皆さんの前に立っています…私は大丈夫です」
エジプト考古省は、最初の一連の保存作業の後、30トンの石棺を建設現場から運び出し、施設に移送すると発表した。
アブデル・モネイム氏は、死因や戦士たちの時代についてさらに詳しく調べるため、骨はアレクサンドリア国立博物館の修復研究室で研究される予定だと述べた。