
マイクロソフト、Datazenの買収によりビジネスインテリジェンスの提供を強化
ブレア・ハンリー・フランク著
マイクロソフトは本日、カナダのオンタリオ州に拠点を置き、モバイルおよびデスクトップ向けビジネスインテリジェンスソフトウェアを開発するDatazen Softwareを買収したと発表しました。買収条件は非公開です。
Datazenの製品により、企業はオンプレミスサーバー(特にMicrosoft SQL Server搭載サーバー)から膨大なデータを取得し、それをインテリジェントなダッシュボードに変換して、従業員がiOS、Android、Windows 8、Windows Phoneで閲覧できるようになります。Microsoftは、この技術をOffice 365ユーザー向けのビジネスインテリジェンス製品「Power BI」に統合する予定です。さらに、SQL Server 2008以降のソフトウェアアシュアランスユーザーは、Datazen Serverを追加料金なしでダウンロードできます。
Datazenは主にオンプレミスサーバーを保有する企業向けのサービス提供に注力しており、Power BIは主にMicrosoft Azureでの利用を想定して構築されています。両者を統合することで、Microsoftはオンプレミスとパブリッククラウドの両方のリソースを含むハイブリッドクラウド環境でのサービス運用性を向上させることができます。さらに、Datazenのモバイルコードベースは、Power BIのモバイルアプリの改善に役立つ可能性があります。
同社の既存製品は現状のまま提供され続けるため、既存の顧客は引き続きご利用いただけます。DatazenのCEO、ミリャン・ブラティチェビッチ氏はブログ投稿で、同社は今後も製品の開発を継続していくと述べています。
今回の買収は、マイクロソフトがビッグデータとビジネスインテリジェンスの強化を目的とした、新たな取引です。同社は業界イベントやプレスイベントにおいて、企業ユーザーがデータサイエンスチームを必要とせずに、利用可能な膨大なビジネスデータを最大限に活用できる手段として、Power BIを積極的に推進してきました。ビッグデータ分野におけるリーダーシップは、サティア・ナデラ氏がマイクロソフトに在籍していた間、主要な焦点となってきました。今回の買収により、マイクロソフトはその目標達成に向けた新たなツールを手に入れることになります。
このニュースは、マイクロソフトが、開発者が大量のデータを扱うことを支援するRevolution Rプログラミング言語を開発するもう一つのビッグデータ企業であるRevolution Analyticsの買収を完了した1週間後に発表された。