
マイクロソフト、ほとんどの部門で成長が見込まれ予想を上回る
トッド・ビショップ著
マイクロソフトは、3月30日締め四半期の売上高が6%増の174億1000万ドルだったと発表した。1株当たり利益は60セントで、前年同期比でわずかに減少したものの、それでもウォール街のアナリスト予想を上回る水準だった。
同社の5部門のうち4部門が増収となった。Xbox 360を擁するエンターテインメント&デバイス部門のみが四半期で減収となった。マイクロソフトは、16%の減収はゲーム機市場の低迷が原因だと説明した。
決算報告に添付された声明の中で、CEOのスティーブ・バルマー氏は、次期バージョンのWindowsとOfficeを含む今後の製品リリースについて言及した。
「全社的にエキサイティングな新製品発表に向けて邁進するとともに、堅調な業績も達成しています」とバルマー氏は述べた。「Windows 8搭載のPCとタブレットの新製品、次期Office、そして企業と消費者向けの幅広い製品とサービスをリリースすることで、今後1年間、すべてのお客様に卓越した価値を提供してまいります。」
厳しい市場環境とiPadとの競争に苦戦しているWindows部門の売上高は4%増の46億2000万ドルとなった。同社はWindows 7の採用が引き続き堅調で、現在世界中の企業向けデスクトップの40%に搭載されていると述べている。
Bing検索エンジンの本拠地であるオンラインサービス部門では、収益が6%増加して7億700万ドルとなり、部門の損失は前年同期の7億7600万ドルの損失から4億7900万ドルに縮小した。
この四半期で大きな利益を上げたのはサーバー&ツール部門で、収益は14%増加して45億7000万ドル、営業利益は17億ドルとなった。
Officeおよび関連製品を扱うMicrosoftビジネス部門の収益は9%増加して58億1,000万ドル、営業利益は37億7,000万ドルとなり、Microsoft最大の部門となった。
トムソン・ファイナンシャルが事前に調査したアナリストらは、マイクロソフトの総売上高を172億ドル、1株当たり利益を57セントと予想していた。
マイクロソフトはまた、今年度の営業費用予想をわずかに引き下げ、283億ドルから287億ドルの範囲になると述べた。会計年度は6月30日で終了する。
同社は、次年度の経費は303億ドルから309億ドルと、およそ6%の増加になると予想していると発表した。
マイクロソフトのアナリストとの電話会議は午後2時30分から始まり、同社の投資家向け広報サイトを通じて視聴できる。