
T-モバイル、オリンピック選手ニック・シモンズの皮膚の一部を約2万2千ドルで購入
モニカ・ニッケルズバーグ著
T-Mobileは、文字通り2016年オリンピックに参戦する。ワシントン州ベルビューに拠点を置くこの携帯電話会社は、陸上競技選手ニック・シモンズの右肩9平方インチの断片を2万1800ドルで落札した。
シモンズは広告スペースとして、自身の皮膚をeBayでオークションに出品した。米国代表チームに選出された場合、2016年の屋外陸上競技シーズンとリオオリンピック期間中、Tモバイルが選定した一時的なタトゥーを入れることになる。
彼は、ある種の抗議の表明として、2年連続でオリンピックシーズンに渡り、自分の皮膚をオークションにかけた。

「これは、IOCが現在施行している、信じられないほど制限的で不公平な規則や規制について、人々の意識を高めるものです」と、シモンズ氏はコーチと共に設立した企業Run Gumのブログ記事に記している。「IOCが用いる制限的で時代遅れの広告規制は、何千人ものプロアスリートが正当な収入を得ることを妨げてきました。」
Tモバイルのジョン・レジャー最高経営責任者(CEO)は、シモンズ氏が権力に対して行っている破壊的な行動に魅力を感じたと、同社の広報担当者は語った。
ルジェール氏とシモンズ氏は火曜日、シアトルのフリーモント地区にあるブルックス・スポーツからフェイスブック・ライブに出演し、この提携を発表した。
彼らはタトゥーのデザインをいくつか公開した。その中には、まさにルジェール流の「F^2% AT&T」という文字も含まれていた。結局、T-Mobileの「T」を同社の象徴であるマゼンタで表現し、より刺激の少ないデザインを採用することにした。
ジョン・レジェールは、ニック・シモンズが2016年オリンピックチームに入るまでタトゥーを入れ続けると誓った。
「他の多くの国のアスリートとは異なり、アメリカ人は政府の支援を受けていません」とシモンズ氏は語った。「アメリカ人が表彰台に立つ姿、アメリカ人がメダルを勝ち取る姿を見たいなら、私たちの夢を叶える資金は企業からの支援以外にありません。」