
アリババがマジックリープの新たな資金調達ラウンドを主導、評価額45億ドル
ジェームズ・リズリー著

Magic Leapは、自社の拡張現実(AR)技術の消費者向けバージョンをまだリリースしていません。開発者向けユニットもリリースしておらず、自社製品が具体的にどのようなものかさえ公表していません 。しかし、同社は本日、さらに7億9,350万ドルを調達し、評価額を45億ドルに引き上げたことを発表しました。
シリーズCの資金調達ラウンドは中国のテクノロジー大手アリババグループが主導したが、ワーナー・ブラザース、JPモルガン・インベストメント・マネジメント、モルガン・スタンレー・インベストメント・マネジメントといった金融・エンターテインメント企業も参加した。これらの投資家は、2014年に5億4,200万ドルを投資したグーグルとクアルコムに続くものとなる。
調達額は昨年の噂よりわずかに少ないが、それでも同社に「Mixed Reality Lightfield」技術を開発し、一般公開するための多額の資金をもたらすことになる。
「Magic Leapでは、デジタルと物理現実がシームレスに融合し、驚くべき新しい体験を実現する新しい世界を創造しています。今回の投資により、新しいMixed Reality Lightfield体験をより多くの人々にお届けすることが加速します」と、Magic Leapの創業者兼CEOであるロニー・アボヴィッツ氏は述べています。「アリババを戦略的パートナーとして迎え、Magic Leapの画期的な製品をアリババのプラットフォームを利用する4億人以上の人々にお届けできることを大変嬉しく思います。」
アリババは投資だけにとどまらない。共同副会長のジョー・ツァイ氏も、既にグーグルCEOのサンダー・ピチャイ氏も参加する取締役会に加わる。
Magic Leapはハードウェアの一般公開は行っていないものの、いくつかのデモビデオを公開しており、一部のジャーナリストがテストする機会を得ている。同社は、仮想画像と現実世界の物体を融合させるMicrosoftのHoloLensプロジェクトに対抗しようとしている。
しかし、マイクロソフトはすでに開発者向けユニットのリリース時期(今年中)を発表しており、一般ユーザーによる試用も開始しています。HoloLensはWindows 10でも動作するため、開発者にとってこのプラットフォーム向けの新しいアプリケーションの開発が容易になる可能性があります。