
RFIDタグメーカーのImpinjがIPO価格を14ドルに設定、異例の株式公開で株価が急騰
ジョン・クック著

ウォール街は、シアトルに拠点を置く16年の歴史を持つ無線周波数識別(RFID)技術メーカー、インピンジの株価を高く評価している。同社は本日、ナスダックに1株14ドルで上場した。これは、小売業者の在庫管理やメーカーの部品追跡を可能にするRFIDチップを製造する同社にとって、株価レンジの上限となる。
シアトルを拠点とするテクノロジー企業にとって、今年初の新規株式公開となります。Impinjは480万株を売却し、6,720万ドルを調達しました。また、引受証券会社に対し、72万株を公募価格で購入するオプションを付与しました。
PIというティッカーシンボルで取引されているImpinjは、上場初値で好調に推移しています。株価は20%以上急騰し、現在は17.17ドル前後で取引されています。
同社は今年、純損失を見込んでいるが、ARCHベンチャー・パートナーズ、インテル・キャピタル、ポラリス・パートナーズ、マドロナ・ベンチャー・グループ、GFプライベート・エクイティの出資を受けている。しかし、収益は増加傾向にある。創業者のクリス・ディオリオ氏は、ワシントン大学コンピュータサイエンス・エンジニアリングの准教授である。
同社は昨年、売上高が2014年の6,380万ドルから7,850万ドルに増加したと発表した。2013年に初めて黒字に転じ、2015年には純利益が90万ドルに達した。それでも、長年にわたり1億8,760万ドルの赤字が積み上がっている。
Impinj とその財務状況の詳細については、この SEC 提出書類で同社の事業について次のように説明されています。
当社のプラットフォームは、衣料品、医療用品、自動車部品、運転免許証、食品、手荷物など、数十億点もの日用品を、在庫管理、患者の安全管理、資産追跡、商品認証といったアプリケーションに接続し、企業が製造、管理、輸送、販売する商品に関するリアルタイム情報を提供します。私たちは、日用品をつなぎ、それらに関するリアルタイム情報を提供することこそが、モノのインターネット(IoT)の真髄であると考えています。