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ジュノ・セラピューティクスの長年のCEOハンス・ビショップ氏がセルジーンによる買収後に退任

ジュノ・セラピューティクスの長年のCEOハンス・ビショップ氏がセルジーンによる買収後に退任

クレア・マクグレイン

ハンス・ビショップ
2016年のGeekWireサミットで講演するJuno Therapeutics CEOのハンス・ビショップ氏。(GeekWire Photo / Dan DeLong)

免疫療法企業ジュノ・セラピューティクスの共同創業者であり、長年CEOを務めてきたハンス・ビショップ氏は、バイオテクノロジー大手セルジーンによる90億ドルでの買収に伴い、ひっそりとCEOを退任したと、火曜日にGeekWireの取材に答えた。ビショップ氏はセルジーンの取締役会にも加わった。

アン・リー。(ジュノ・フォト)

ビショップ氏は、2013年にフレッド・ハッチンソンがん研究センターから分離独立したジュノ社の設立に携わった。5年間かけて同社を、買収当時500人以上を雇用する革新的なバイオテクノロジーのスター企業に成長させた。

同社はビショップ氏の退任について公式発表を行っていない。ビショップ氏は、パシフィック・サイエンス・センターの年次イノベーション・ブレックファースト後のインタビューで、自身がジュノ社のCEOを退任したことを発表した。同氏はこのインタビューで、免疫療法の現状と、より多くの若者を科学分野に引き入れる必要性についても語った。その後、同社の広報担当者が同氏の退任を認めた。

広報担当者によると、ジュノ社の元技術オペレーション担当副社長であるアン・リー氏が、セルジーン社のシアトル事業を新たな地域拠点責任者として引き継ぐ。リー氏は、シアトル地域における旧ジュノ社の事業に加え、買収以前から存在するセルジーン社のシアトルオフィスも統括する。

「この分野、つまり広義の免疫療法の研究は、ますます増え続けています」とビショップ氏はイベントでGeekWireの取材に答えた。「対象となる化合物の種類も、細胞の種類も増えているため、この分野への投資は加速する一方です。」

元ジュノCEOのハンス・ビショップ氏(左)が、自身の研究室で研究・受容体発見担当副社長のフランソワ・ビニョー氏と話している。(GeekWire Photo / Kurt Schlosser)

ビショップ氏は、ジュノ社やセルジーン社の研究について、取締役という新たな立場を理由にコメントを控えた。買収当時、ジュノ社はCAR-T免疫療法の有力候補の一つだった。9月には、シアトルのサウス・レイク・ユニオン地区にカスタムデザインの新本社を開設した。

セルジーンは、患者の免疫細胞を遺伝子的に再プログラムし、がんを見つけて破壊するジュノ独自のCAR-T免疫療法の開発を継続する。

買収が発表された当時、ジュノとセルジーンの代表者は、同社はシアトルの現在の拠点とワシントン州ボセルの製造施設を維持する予定であると述べていた。これらの計画が変更された兆候はない。