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ホールフーズの6000人雇用計画はアマゾン買収後の自動化への不安を和らげる

ホールフーズの6000人雇用計画はアマゾン買収後の自動化への不安を和らげる

ナット・レヴィ

Amazonとホールフーズの統合が始まった。(GeekWire Photo / Taylor Soper)

今年初めにアマゾンがホールフーズ・マーケットを137億ドルで買収した際、同社の代表者は、様々な憶測にもかかわらず、人員削減や店舗業務の自動化は当面予定していないと明言した。最近の発表は、こうした主張を裏付けるものとなった。

ホールフーズは先週、「レジ係、料理専門家、調理済み食品スペシャリストなど、季節限定および正社員を含む、フルタイムおよびパートタイムの職種」を6,000人採用する計画を発表した。同社は11月2日に全米の店舗ネットワーク全体で採用イベントを開催し、当日に面接を行い、多くの候補者をその場で採用することを目指している。

ホールフーズの採用攻勢は、まさにアマゾンの戦略そのものだ。8月には、10か所のフルフィルメントセンターで「年間最大の採用イベント」となる「Amazon Jobs Day」を初めて開催した。同社は当日、現場で応募した数千人に内定を出した。

アマゾンは先週、第3四半期末の全世界の従業員数が54万1900人に急増したと発表しており、その大部分は小売大手アマゾンが吸収したホールフーズの従業員8万7000人によるものだ。

アマゾンは8月にホールフーズを買収する契約を締結しました。同社は、ホールフーズの店舗でAmazon Echoスピーカーを販売したり、Amazonでホールフーズブランド商品を販売したり、Amazonプライムをホールフーズのデフォルトの顧客特典プログラムにしたりするなど、両社間の連携を進めています。

アマゾンのCFOブライアン・オルサフスキー氏は先週のアナリストとの電話会議で、さらに今後の展開について 語った。両社は、ホールフーズとAmazonフレッシュやプライムナウなどの取り組みをさらに統合する方法を検討する予定だ。 

オルサフスキー氏はさらに、アマゾンはホールフーズで得た新たな食料品販売の専門知識と、レジ不要のアマゾン・ゴー・テクノロジーなどのプロジェクトで培った技術力を活かし、新たな店舗形態を検討していくと述べた。

アマゾンは最新の四半期報告書で、初めて実店舗の売上高を公表した。実店舗売上高は12億7000万ドルと報告されているが、これは同社の四半期オンライン売上高264億ドルのごく一部に過ぎず、その大半はホールフーズ・マーケットによるものだ。