
ペンギンがタイトルを削除したため、Kindleの公共図書館の書籍は減少
トッド・ビショップ著
全国の公共図書館でアマゾンのKindleでデジタル貸出可能な電子書籍の数は、ここ数日で著しく減少しており、例えばシアトル公共図書館では27,000タイトル以上から23,000タイトル未満となっている。
理由は、Penguin Group USA が今のところ、図書館に新しい電子書籍をデジタル形式で提供することをやめる決定を下し、Amazon Kindle 向けの同社の書籍の公共図書館への貸し出しをすべて停止したためだと Library Journal の Digital Shift ブログは報告している。
「私たちは常に、著者と読者をつなぐ図書館の役割を高く評価してきました」と、ペンギン・グループの広報担当者はウェブサイトへの声明で述べています。「しかしながら、デジタル版のセキュリティに関する新たな懸念が生じているため、ビジネスパートナーとこれらの懸念を解決するまでの間、新刊のデジタル版の提供を延期する必要があると判断しました。」
出版社はこうしたセキュリティ上の懸念について詳細を明らかにしていない。
このサービスを運営するオーバードライブは、ペンギン社が先週、電子書籍の図書館貸出条件を見直しているとの通知を送ったと自社サイトで報告しており、「オーバードライブは、ペンギン社の新しい電子書籍タイトルを図書館カタログから利用停止し、すべてのペンギン社の電子書籍の『Kindleで入手』機能を無効にするよう指示された」という。
アマゾンは9月に公共図書館貸出プログラムを開始した。
これとは別に、同社は今月、Kindleオーナー貸出ライブラリーを発表した。これにより、Amazonプライム会員は、ペンギン社や他の米国の大手出版社の関与なしに、より限定されたカタログから毎月1冊の本を借りることができる。