
ボーイング、フォード、グーグルに続き…国務長官?アラン・ムラーリーがトランプ大統領と会談
アラン・ボイル著

12月10日午後8時30分(太平洋標準時)の最新情報:報道各社は、ドナルド・トランプ氏が国務長官にアラン・ムラーリー氏ではなく、エクソンモービルCEOのレックス・ティラーソン氏を指名する見通しだと報じている。
12月8日の最初の報道:ボーイングとフォードの元幹部アラン・ムラーリー氏が本日ドナルド・トランプ氏と面会する予定となっており、次期大統領が国務長官にこの経営の第一人者を検討しているのではないかという噂が広まっている。
フォックスニュースは匿名の情報筋の話として、トランプ大統領はニューヨークのトランプタワーで行われた会談でムラーリー国務長官と国務長官就任のシナリオについて協議する予定だと伝えた。
政権移行の広報担当ジェイソン・ミラー氏は記者との電話会議でこの問題に関する質問をかわし、トランプ大統領が次期政権でのポストや政策について議論するため幅広い関係者と会談しているとだけ述べた。
「ムラーリー氏は貿易問題や経済、そして製造業を再び活性化させるために何をすべきかについて、非常に詳しい人物だ」とミラー氏は述べた。
これは商務長官の仕事のように聞こえるが、億万長者の投資家ウィルバー・ロス氏がすでにその役職に選ばれている。
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71歳のムラーリー氏は製造業で幅広く活躍してきた。ボーイング社で出世し、最終的にはボーイング民間航空機部門の社長兼CEOに就任した。ボーイングは米国最大の輸出企業であるため、この役職はアメリカ産業界における最高位の「外交的」ポストの一つとみなされている。そのため、ムラーリー氏が国務長官に就任する姿を想像するのは、それほど無理なことではないかもしれない。
ムラーリー氏は2006年にボーイング社を退社し、フォード社のCEOに就任した。自動車業界危機のさなか、フォード社はデトロイトのビッグスリー自動車メーカーの中で唯一救済措置を断念した(ただし、59億ドルの政府融資を受けた)が、ムラーリー氏はフォード社でその功績を遺憾なく発揮した。
2014年、ムラーリー氏はフォードを退職し、グーグルの取締役に就任した。今年はシアトル大学アルバース経営大学院のシニアフェローに就任した。
ムラーリー氏は昨年シアトル大学での講義で、米国の製造業の現状を嘆いた。
「事実が示すように、真に強力な製造業基盤を持たない国は持続可能ではない」と彼は述べた。「その状況は変わりつつある。選挙に立候補している候補者からは、十分な発言を聞けていない。彼らは製造業基盤と経済について、もっと発言する必要がある」
それ以来、トランプ氏はアメリカの製造業を再び偉大なものにし、雇用を増やすことについて盛んに発言してきた。しかし、それが将来の国務長官の職務の中で大きな割合を占めるかどうかは不明だ。
トランプ大統領は来週、国務長官の人選を発表する予定だと述べた。現在、この重要なポストは難題を抱えているようだ。
他に名前が挙がっている人物としては、選挙運動中にトランプ氏を痛烈に批判した2012年の共和党大統領候補ミット・ロムニー氏、トランプ氏の熱烈な支持者である元ニューヨーク市長ルディ・ジュリアーニ氏、元陸軍大将でCIA長官のデビッド・ペトレイアス氏、上院外交委員会委員長ボブ・コーカー氏(共和党、テネシー州選出)、元ユタ州知事ジョン・ハンツマン氏、元国連大使ジョン・ボルトン氏、エクソンモービルCEOレックス・ティラーソン氏、そして米国下院議員ダナ・ローラバッカー氏(共和党、カリフォルニア州選出)などがいる。