
GoogleはAWSとAzureに追いつこうと躍起になりながら、クラウド技術力を強調し続けている。
トム・クレイジット著

Google がクラウドで適正に競争するためには企業向け販売活動を強化する必要があると不満を漏らす声が多いにもかかわらず、同社は依然として自社の技術を最優先にするのが最善だと考えているようだ。
「Googleのような規模に成長できる人はほとんどいない」と、Google CloudのCTOオフィスでプロダクトマネジメント担当ディレクターを務めるグレッグ・デミチリー氏は述べた。しかし、「私たちがインフラ構築のきっかけとなった問題は非常に普遍的であることは確かだ」とデミチリー氏は述べ、Googleがこれまで培ってきた経験からクラウド顧客が恩恵を受けられることを示すことは、顧客にとって大きな反響を呼ぶと、GeekWire Cloud Tech Summitで述べた。
Googleは、クラウドコンピューティングこそが検索大手から取り残された分野だという批判に慣れきっている。2000年代半ばに膨大な数のカスタムデータセンターハードウェアを構築したものの、その間にAmazonが徐々にクラウド業界の支配的プレーヤーへと成長していくのを目の当たりにしてきたのだ。同社の考え方は確実に変化した。クラウド部門は現在、人員と研究への投資においてGoogleで最も急成長している部門であり、その業務の多くはシアトル地域で行われているとデミチリー氏は述べた。
そしてグーグルは、AWSやマイクロソフトのような競合他社が対抗できないものを自社は持っていると確信している。「グーグルは長年にわたり世界最大のプライベートクラウドを運営してきた」と同氏は語った。
Googleの技術は確かに素晴らしいものですが、AWSやMicrosoftが古くなったケーブルでサーバーを繋ぎ合わせているようなものではありません。企業向け技術の販売は、一般的に、多くのサポートと関係構築を伴う、長くて面倒なプロセスです。そして、2015年にダイアン・グリーンがクラウド事業の責任者として採用されるまで、Googleはこの点において特に優れた実績を残していませんでした。
Googleがソフト面を強化していることを認めつつ、デミチリー氏は「私たちはエンジニア同士の対話を非常に重視しています。データフローに取り組んでいる本物のGoogleエンジニアがホーム・デポの幹部と同席することで、対話はより深いものになります」と述べた。