
Microsoft Azure が人気のオープンソース Kubernetes コンテナ マネージャーのサポートを拡大
ジェフ・ホイールライト著

Microsoft は、もともと Google が設計した人気のオープン ソース Kubernetes コンテナー オーケストレーション サービスを、Azure Container Service (ACS) で一般公開します。
今朝発表されたこの動きは、Microsoft が昨年 11 月に ACS 上の Kubernetes 1.4 のプレビューを出荷した際に Kubernetes の幅広いサポートを提供するという約束を実現するための次のステップです。
Dockerなどのコンテナ技術は、クラウド時代のソフトウェア開発において不可欠なツールとなっています。アプリケーションのコンポーネントをパッケージ化し、異なるプラットフォームやデバイス間でシームレスに実行できるようにします。オーケストレーション技術は、これらのコンテナ化されたソフトウェアパッケージのデプロイを管理します。
顧客がクラウドベースのアプリケーションを最大限に活用し、仮想化を活用するためにコンテナ技術に注目する中、Microsoftのコンテナ化ソフトウェアへのサポートは、同社のクラウドサービスの競争力にとってますます重要になっています。これはまた、Microsoftがオープンソース技術への取り組みをますます積極的に行っていることを反映しています。
マイクロソフトのクラウドライバルの1つであるGoogleは、2015年にKubernetesをCloud Native Computing Foundationに寄贈しました。
Microsoftは、AmazonとそのAmazon EC2 Container Service(ECS)との激しい競争にも直面しています。AmazonがWindows Server Containersのベータサポートを提供すると発表したのは、昨年11月のことでした。当時、AmazonはWindows Server 2016のDockerサポートを、Amazon EC2 Windowsインスタンス間でWindows Containersをスケーリングする手段として宣伝していました。
Azureは「現在利用可能な最も人気のある3つのオープンソースオーケストレーターから選択できるコンテナサービスを提供する唯一のパブリッククラウドプラットフォームです」と、マイクロソフトのクラウドおよびエンタープライズ担当オープンソースプロダクトマネージャーであるサウリヤ・ダス氏は、本日の発表ブログ記事で述べています。「ACSのオープン性へのアプローチは、Azureにおけるコンテナの導入を促進する上で極めて重要な役割を果たしてきました。」
アプリケーションコンテナと、それをサポートするオーケストレーションサービスもまた、大きなビジネスチャンスを秘めています。ニューヨークに拠点を置く451 Researchが先月発表したレポートによると、アプリケーションコンテナ市場は2016年の7億6,200万ドルから2020年には27億ドルに成長すると予測されています。
「コンテナに関する当社の市場規模の調査と研究から、2つの点が際立っています。それは、コンテナをベースに製品を提供するベンダー(または、製品にコンテナをより適切にサポートするために統合および提携するベンダー)の幅広さと多様性、そして、生産、使用、収益の成長に基づいてコンテナ ソフトウェアと市場が成熟するスピードです」と、451 Researchの市場および競合情報担当副社長、グレッグ・ズワクマン氏は同レポートの発表の中で説明しています。
マイクロソフトにとって、コンテナ利用の増加を捉えるには、Windows Serverの既存ユーザーがオープンソースのコンテナオーケストレーションサービスを利用できるように支援することも必要だと思われます。マイクロソフトは本日、Kubernetesを搭載したWindows Server Containersのプレビュー版をリリースすると発表しました。
「顧客はACSを通じてDocker Swarm(昨年プレビュー版がリリース)とKubernetesの両方をプレビューできるようになりました。これにより、Linuxコンテナオーケストレーションプラットフォームのトップ3のうち2つに対する選択肢と一貫性が提供されます」とMicrosoftのDas氏はブログ記事で述べています。