
バルマー批判者がマイクロソフト株を60%以上増額
トッド・ビショップ著

デビッド・アインホーン氏はスティーブ・バルマー氏のファンではないが、少なくとも現在の株価ではマイクロソフトを強く信じている。
アインホーン氏が運営するヘッジファンド、グリーンライト・キャピタルは、6月30日時点でマイクロソフト株を1480万株まで増やし、3カ月前の910万株から63%近く増加したと、昨日証券取引委員会に提出した財務情報開示書で明らかになった。
アインホーン氏が5月にマイクロソフトのCEOに退任を公に求め、バルマー氏のリーダーシップに疑問を呈し、取締役会が他の人物に会社を経営する機会を与えるべき時が来たと発言して広く報道されたことを考えると、表面的にはこの動きは奇妙に思えるかもしれない。
しかし、スピーチの記録を読むと、アインホーン氏の発言はより納得のいくものになった。アインホーン氏は実際にはマイクロソフトの基盤事業に強気だったのだ。彼にとって問題は、バルマー氏が株価を下げていることだと彼は考えている。しかし、同社の株価は「著しく割安」だとアインホーン氏は述べた。
そこで彼は、保有株数を増やすことで、お買い得だと考えられるものを利用しているのだ。
マイクロソフトは現在1株25ドル前後で取引されているが、過去1年間は23ドルから29ドルの範囲で推移しており、過去10年間で30ドルを超えたのはごくまれだ。株価は年初から8.6%下落しているものの、5月のアインホーン氏の発言以降は5%以上上昇している。
それに、マイクロソフトにとっては状況がさらに悪くなる可能性もある。マーケットウォッチは、アインホーン氏がかつては相当な額を保有していたヤフー株を完全に手放したと報じている。