
赤ちゃんが亡くなり、ある女性がテクノロジー企業にアルゴリズムの修正を訴える悲痛な公開書簡を出した
カート・シュロッサー著

私たちは、オンライン上での自分の行動が、私たちが交流するウェブサイトやテクノロジー企業に監視され、利用されているという現実に、あまりにも頻繁に恐怖を感じています。Facebook、Instagram、Twitterといったソーシャルメディア上のターゲット広告や投稿は、毎日私たちを立ち止まらせ、「ああ、彼らは私がクリックしたものについてあまりにも多くのことを知りすぎている」と気づかせてくれます。
火曜日の午後にツイッターに投稿された、テクノロジー企業への悲痛な公開書簡は、その点を強調し、ソーシャル大手企業と信用調査会社エクスペリアンに対し、「適切な広告を出す」よう訴えている。
以下に全文を掲載するこの手紙は、ワシントン・ポスト紙のビデオプロデューサー、ジリアン・ブロッケル氏が書いたもので、ブロッケル氏の息子ソーハンさんは12月1日に死産した。
https://twitter.com/gbrockell/status/1072589687489998848
「私が妊娠していたことは知っていたはずです。私のせいです」とブロッケルさんは手紙の冒頭で述べた。「インスタグラムのハッシュタグに我慢できなかったんです」
ブロッケル氏は、妊娠について投稿して画像にタグ付けされたり、アマゾンの登録リストに出産予定日を記載したりすることで、アルゴリズムが特定の広告を彼女にターゲティングするよう警告していることを認識していたと書いている。
しかし、お腹の中の赤ちゃんに何か異変を感じた彼女は、インターネットで「これはブラクストン・ヒックス症候群?」「赤ちゃんが動かない?」などの疑問の答えを探し始めた。彼女は3日間沈黙し、その後「心が張り裂ける思い」だと投稿し、「死産」という言葉を使った。
しかし、アルゴリズムは何も学習しなかった。次の泣き声の前に、少しの間気を紛らわせるために携帯電話を手に取っても、赤ちゃんがまだ生きていた時に見たのと同じターゲット広告が表示されるだけだったとブロッケルさんは語った。
「お願いです、テック企業の皆さん、本当にお願いします」とブロッケル氏は締めくくった。「私が妊娠し、出産したことに気付くほど賢いなら、私の赤ちゃんが亡くなったことにも気付くはずです。それを踏まえて私に広告を出してください。あるいは、もしかしたら、全く出さないでほしい」
ソーシャルメディアに投下された一通の手紙を通して伝わってくるブロッケルの悲しみと苛立ちは、胸が締め付けられるほどだ。そして願わくば、コンピューター、そしてそれをプログラムする人々に、少しでも気づいてほしい。