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NFLがスポーツレーダーと契約、選手の速度、加速度、距離などの統計データを配信へ

NFLがスポーツレーダーと契約、選手の速度、加速度、距離などの統計データを配信へ

テイラー・ソパー

ゼブラテック写真
NFLは、選手の動き、加速、速度を追跡するために、選手の肩パッドにRFIDラグを取り付けるテストを行っている。

NFLは月曜日、2015-16シーズンから選手とチームの統計を配信するため、Sportradar USと4年間の契約を結んだ。

スイスに拠点を置くSportradar(旧SportsData)の子会社であるSportradar USは、5,000人のデータアナリストからなるネットワークを活用し、各試合のリアルタイムスコア、選手統計、実況データを収集・記録します。NFLは以前、Stats LLCを利用してデジタルプラットフォームに試合中データを提供していました。

Sportradar USは、NFLのNext Gen Statsイニシアチブにも協力します。このイニシアチブは、ファンとメディア向けに革新的な統計情報を提供するものです。今年7月に発表されたNext Gen Statsは、イリノイ州に拠点を置くZebra Technologiesと提携し、スタジアムに設置された受信機で選手の動きを追跡するプロジェクトを進めています。この受信機は、各選手の肩パッドに埋め込まれた2つの小型RFIDタグによって選手の動きを追跡します。

この新しい技術により、特定のゲームの各プレー中の各プレーヤーの速度、加速度、移動距離に関する独自のリアルタイム統計が生成されます。

「これはNFLファンに選手のパフォーマンスに対する最も深い理解を提供する全く新しい次元のデータです」とスポーツトレーダーの広報担当者アレックス・イングロット氏は語った。

イングロット氏は、この新しいデータは「テレビ放送、デジタル、モバイル、その他の新興技術プラットフォームやスタジアム内のさまざまな顧客統合を通じて」ファンに提供される予定だと述べた。

「現時点では具体的な活用事例を予測するのは時期尚早です」と彼は付け加えた。「しかしながら、Sportradar USは、このデータがNFLイベントの従来の報道だけでなく、これまでにない新しい製品や機能の開発にも活用されることを期待しています。私たちはこのデータと、それを受信できるプラットフォームの開発をまさに進めている最中です。そのため、当面はNFLのファンの皆様が、それぞれのニーズに最適な方法で、最も豊富で有意義なデータを入手できるよう、引き続きサポートしていく所存です。」

スポーツ・ビジネス・ジャーナルはNFLがスポーツレーダーの株式を購入したと報じたが、同社はコメントを控えた。