
アマゾンの収益プレビュー:アナリストはAWSの成長、小売マージン、プロジェクト・カイパーに注目
テイラー・ソパー著

続報:アマゾン株価が6%上昇、第3四半期の売上高は11%増の1589億ドル、利益は153億ドル、AWSの売上は19%増
アマゾンが木曜日に第3四半期の業績を発表する際、アナリストらは同社のクラウドコンピューティング部門の収益成長と小売部門の利益率に注目するだろう。
ウォール街は、同社の予想の上限である1573億ドルの売上高と、前年同期の0.94ドルから1.14ドルに増加する1株当たり利益を予想している。
投資家は、AI導入がクラウドコンピューティング大手に与える影響を注視している。GoogleとMicrosoftは今週、それぞれのクラウド部門で好調な業績を発表した。
バンク・オブ・アメリカのアナリスト、ジャスティン・ポスト氏は、AWS の収益が前年同期の 12% 増、第 2 四半期の 18.7% 増から、前年同期比 20% 増加すると予想している。
「この四半期はAI以外のワークロードもAIのワークロードも改善し、加速を促したとみられる。また、幅広い顧客基盤と継続的なチップの革新を考えると、AWSは増加する需要を取り込むのに有利な立場にあると考えている」とポスト氏は先週のレポートで述べた。
アマゾンは第2四半期の売上高が予想を下回ったものの、利益はほぼ倍増したと報告した。アマゾンのCEO、アンディ・ジャシー氏は8月にアナリストに対し、「サービスコスト」の削減に全力で取り組み、より低い平均販売価格でより多くの商品を販売できるようにしていると述べた。
モルガン・スタンレーのアナリストらは今月、アマゾンが「低価格で利益率の低い生活必需品への注力を強化していることが、商品の利益率を圧迫している」と述べている。
アナリストらは「競争の激しいホリデーシーズンにおける値引き予想(および選り好みする消費者)が短期的な不確実性をさらに生み出している」と指摘した。
アマゾンは最近、時間給倉庫労働者の賃金引き上げと配送サービスパートナープログラムへの追加投資も発表した。
モルガン・スタンレーのアナリストらは、ジャシー氏が9月に出したメモで示された、同社が社員の管理職に対する個人貢献者の比率を高めるという新たな取り組みにより、2025年には20億~40億ドルの節約につながる可能性があると指摘した。
アマゾンの衛星インターネット事業であるプロジェクト・カイパーも注目されており、同社は第2四半期に投資を増やしたと述べている。
ウェドブッシュのアナリストらは、アマゾンが2025年後半か2026年初めにカイパーから収益を上げ始めると予想しており、「プロジェクトの規模が拡大するにつれて、コストを相殺するのに役立つだろう」と今週のレポートで述べた。
ウェドブッシュのアナリストは同社の広告事業について強気で、第2四半期に比べて成長率が高くなると予想している。
アマゾンの株価は第2四半期決算発表後に急落したが、過去3ヶ月で回復した。年初来では約30%上昇している。