
Google、インターフェースを刷新したAndroidの新バージョンをプレビュー
ブレア・ハンリー・フランク著
Google はついに、モバイル オペレーティング システムの次期バージョンである Android L の初公開を行いました。予想通り、まったく新しいユーザー インターフェイス設計パラダイムが採用されています。
Googleのデザイン担当バイスプレジデント、マティアス・ドゥアルテ氏は本日のGoogle I/Oで、同社が「マテリアルデザイン」と呼ぶ一連の原則を用いて、アプリケーションに奥行きと遠近感を与えると発表しました。開発者はユーザーインターフェース要素の「高度値」を指定でき、システムはその情報に基づいて自動的に影をレンダリングします。
さらに、開発者は新しいアニメーションボタンを利用できるようになるほか、アプリ内およびアプリ間の遷移をアニメーション化できるようになります。これにより、ユーザーはスマートフォンのインターフェースを操作する際に、より臨場感と動きを感じることができるようになります。
同じ設計原則により、開発者は、ユーザー インターフェイスをスマートフォンからタブレット、さらにはコンピューターやテレビにまで拡張できるツールも得られるはずです。
新しいOSには、ユーザー向けの改善点が数多く搭載されています。例えば、よりインタラクティブな通知機能により、スマートフォンのホーム画面上の情報を素早く操作できるようになります。また、Bluetoothウォッチが接続されているなど、特定の条件下ではパスコードなしでロックを解除するように設定することもできます。
新リリースには、Android の「最近」機能への変更も含まれており、Chrome の最近のウェブタブとユーザーが作業していた最近のアプリケーションが 1 つのインターフェースに統合され、アプリとウェブを切り替える必要がなくなります。
GoogleはAndroidとサードパーティ製アプリの連携も強化し、Android内蔵の検索バーを使ってアプリ内で見つけたコンテンツを検索できるようにしました。この新機能により、Google Earthでレストランを検索した後、どのアプリを使ったかを覚えていなくても、同じ検索結果を見つけることができるようになりました。
このアップデートでは、64ビットサポートを含む数々のパフォーマンス向上に加え、開発者がアプリをさらに最適化することなくシステムの動作を大幅に向上させる新しいAndroidランタイムが導入されています。グラフィックを多用するアプリケーションは、ゲームや動画処理能力をさらに向上させるAndroid Extension Packによって強化されます。
Androidデバイスのバッテリー寿命に不満を抱いていた人は、デバイスの消費電力を最小限に抑えるバッテリーセーバーモードに満足するでしょう。開発者も、アプリを最適化してバッテリー消費を最小限に抑える方法を見つけるための豊富な新しいツールを利用できます。
プライバシーを重視するユーザーは、新しい設定を使用して、デバイスから共有されるデータも制御できるようになります。
開発者は開発者プレビュー プログラムを通じて Android L を入手できるようになるほか、Google の Web UI フレームワークである Polymer を使用したマテリアル デザインを使用した Web アプリを構築できるようになります。