
「無給ブロガー」マイケル・アリントンがTechCrunchを退社
ジョン・クック著

TechCrunchでの約2週間にわたる物語は、ついに幕を閉じた。まあ、そんなところか。
創設者のマイケル・アリントン氏は、専業ベンチャーキャピタリストになるため、6年ちょっと前に立ち上げた影響力のあるテクノロジーニュースサイトから正式に退任した。
AOLは今朝次のような声明を発表しました。
TechCrunchの買収はAOLと株主にとって大きな成功であり、その将来に大変期待しています。TechCrunchの創設者であるマイケル・アリントン氏は、TechCrunchとAOLを離れ、新たに設立したベンチャーファンドに移籍することを決定しました。マイケル氏は世界クラスの起業家であり、私たちは彼のベンチャーファンドへの投資を通じて、彼の新たな挑戦を支援できることを楽しみにしています。エリック・ショーンフェルド氏がTechCrunchの編集長に就任しました。TechCrunchは今後数ヶ月で編集体制を拡大していく予定です。
ここ2週間、状況の展開を見守ってきましたが、まさにPR上の大失態でした。今朝のTechCrunchの記事の見出し「前進を「決意」」にも衝撃を受けました。
「決定する」という言葉が引用符で囲まれていることに注目してください。アリントン氏が自ら送別記事を書かなかったことも重要です。しかし、アリントン氏は今日、サンフランシスコで開催されているTechCrunch Disruptカンファレンスのステージに立っており、「無給ブロガー」と書かれた緑のTシャツを着ています。
「私にアドバイスをいただけますか?」アリントン氏は今朝の講演で、ベンチャーキャピタリストで起業家のリード・ホフマン氏に尋ねた。
別の質問で彼はこう尋ねた。「TechCrunch、アリアナ、私というこの件についてどう思いますか?」
リンクトインの創業者であり、グレイロックのベンチャーキャピタリストでもあるホフマン氏は、テッククランチに関与しているかどうかに関わらず、アリントン氏のファンドに投資すると述べた。
「俺のTシャツは、クソTシャツに書かれた声明だけなんだ。それとTwitterだ」とアリントン氏は自身のTシャツについて語った。また、アリントン氏は、自分が敬愛しているというギガオムのオム・マリク氏が、ブログでスタートアップについて書きながらも投資を続けているという矛盾点を指摘した。
「だからこそ、私はマスコミやそれに類するものすべてにうんざりしているのです」とアリントン氏は、特にニューヨーク・タイムズ紙の報道を指摘して語った。
アリントン氏はまた、クランチファンドの投資家であるホフマン氏にこう尋ねた。「私の周りのすべてのドラマが、私が投資している企業に損害を与えていると思いますか?」
注目すべきは、おそらく厳格な競業避止義務契約を結んでいるであろうこの大げさなブロガーが、執筆業に復帰するまでにどれくらいの時間がかかるのかということだ。また、アーリントン氏に深い忠誠心を持つTechCrunchのスタッフの多くが今後どうなるのかも興味深い。
この騒動を記録してきた All Things D の Kara Swisher 氏は、AOL の社長 Tim Armstrong 氏からのメモ全文を入手した。