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「アプリストア」争い、アマゾンがアップルに初戦勝利

「アプリストア」争い、アマゾンがアップルに初戦勝利

トッド・ビショップ

Amazon.comのAndroid向け「Appstore」は、少なくとも今のところはその名前を維持できることになった。これは、Appleが「App Store」という語句の独占権を主張しようとした争いで、連邦裁判所がAmazonに対するAppleの仮差し止め命令の請求を却下したためだ。

「Appleは、『App Store』商標が『著名』かつ『有名』であるという意味での著名性を立証していない」と、フィリス・ハミルトン判事は述べている。「証拠は、Appleが多額の広告宣伝費を投じ、AppStoreで多数のアプリを販売・提供・提供してきたことを示し、『App Store』商標が実際に認知されていることを裏付けている。しかしながら、『App Store』という用語が、他の企業によってモバイル機器向けソフトウェアアプリケーションを入手できる場所を表す説明用語として使用されているという証拠もある。」

判決全文は、こちら(PDF、18ページ)をご覧ください。

この訴訟はこれで終わりではなく、両社間の和解が成立しない限り、今後も裁判は継続される。しかし、この条項をめぐる広範な争いにおいて、Appleにとっては後退となる。

マイクロソフトは、米国特許商標庁および欧州でそれぞれアップルの商標登録に異議を唱えている。

Appleは、Amazonがこのフレーズを使用することで消費者を混乱させ、Amazonの「劣悪なサービス」が結果としてAppleのブランドに損害を与えると主張した。

アマゾンは、アップルのスティーブ・ジョブズCEOが一般的な意味で「アプリストア」という表現を使ったことを、アップルにその名称の独占権を与えるべきではないという主張を裏付ける証拠として挙げた。